グーネット自動車流通では、日本からの中古車輸出の動向を毎月伝えるため、仕向け国(輸出先の国)別の輸出台数ランキングを作成している。
本ランキングは、日本中古車輸出業協同組合が公表する統計をもとに、2026年8月の中古車輸出台数が多い順に上位20か国・地域をまとめたものだ。
台数は乗用車・トラック・バスなど全車種の合計で、前月(2026年7月)からの増減もあわせて確認できる。
■総量144,447台、2か月ぶりに前年を上回る
日本中古車輸出業協同組合がまとめた2026年8月の中古車輸出台数は144,447台で、前年同月比107.2%と、7月の前年割れ(93.1%)から再び前年を上回った。前月比でも103.2%と増加している。
1〜8月の累計は1,137,821台で前年同期比102.7%。UAE向けの低迷が総量を押し下げる構図は変わらないが、UAEを除いたベースでは単月で前年同月比122.6%、累計で同116.2%と、実勢は2桁の拡大が続いている。
■ロシアは前月比2割超減、タンザニアが1,104台差に肉薄
首位のロシアは18,024台で前年同月比118.7%と前年を上回ったが、今年最多だった7月(23,840台)からは24.4%減り、単月の占拠率も7月の17.0%から12.5%に下がった。1〜8月の累計は152,464台(前年同期比131.6%)と、首位の座は依然として盤石である。
対照的に、2位のタンザニアは16,920台(前年同月比141.8%)と前月から46.1%増え、首位との差は1,104台まで縮まった。累計でも116,595台と前年同期の169.3%に達しており、月次で首位が入れ替わる可能性も視野に入ってきた。
■アフリカ6か国で全体の26.3%、ケニアが3位に浮上
3位には前月6位のケニアが浮上し、7,525台(前年同月比101.9%)と前年を上回った。
アフリカ勢はタンザニア、ケニアに加え、南アフリカ共和国(5,130台、同106.7%)、ウガンダ(3,010台、同112.0%)、ザンビア(2,788台、同175.2%)、ガーナ(2,581台、同116.3%)の計6か国が上位20に入り、合計37,954台と全体の26.3%を占めた。ザンビアは前月の22位から17位へ上がり、上位20入りしている。
■モンゴル・チリ・タイが8割前後の伸び、ジャマイカは29位から9位
伸び率ではモンゴル(6,117台、前年同月比188.9%)、チリ(6,987台、同179.3%)、タイ(4,878台、同178.6%)が8割前後の増加となった。ただしタイの累計は前年同期比94.4%と前年を下回っており、単月の伸びは前年8月の水準が低かった反動の側面がある。欧州では英国が3,236台(同152.9%)と右ハンドル圏の拡大が続く。
順位変動ではジャマイカが前月の29位から9位に急浮上し、4,355台と前月の4.1倍に増えた。パキスタンも2,816台で16位に入ったが、前年同月比は67.7%、累計では前年同期比32.7%と、前年水準を大きく下回る状況が続いている。
■スリランカは3か月連続の前年割れ、UAEは再び圏外
これまで高成長を続けてきたスリランカは2,763台と前年同月比48.1%、前月(6,113台)比でも45.2%と半減し、7位から18位に後退した。前年割れは6月(91.8%)、7月(53.2%)に続き3か月連続で、減速が鮮明になっている。累計では47,126台と前年同期比127.2%を保っているものの、上期前半の勢いは失われつつある。
UAEは2,418台(前年同月比12.8%)で前月の12位から21位に下がり、再び上位20から外れた。6月に3か月ぶりに上位20へ戻り、7月は12位まで回復したが、8月は足踏みとなった。1〜8月の累計は46,501台と前年同期比27.6%にとどまる。前月上位20のバングラデシュ、アイルランドも圏外となり、代わってジャマイカ、パキスタン、ザンビアが入った。