2022年06月の中古車輸出統計データ - グーネット自動車流通

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統計データ

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中古車輸出 UAEが2カ月振りに首位
前年同月比1.3%増

 日本中古車輸出業協同組合がまとめた5月の中古車輸出台数は、前年同月比1.3%増の11万534台だった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が2カ月振りに首位となった。同国は、33.9%増の1万3344台。2位のロシアは、同16.8%減の1万1630台で続いた。3位はニュージーランドで、輸出台数は同20.1%減だった。

 上位20カ国で伸び率が高かった国は、アイルランド(3・1倍/511→1599)、アメリカ合衆国(3.0倍/894台→1582台)で、ヨーロッパ、北アメリカ勢などで輸出台数を伸ばした。前月比較では、5.5%増だった。

◆ニュージーランド向け中古車輸出
 現地小売市場ではHV車やEV車は環境税やガソリン代高騰の影響を受けて比較的好調だが、全体的には現地で展示場の車両が滞留している傾向となっている。今までの傾向としては、日本での不人気車種の輸入が急に増えることがあるため、HVやEV機能を搭載してAA相場の上昇が穏やかな車種は今後の輸入対象として注視する必要があると思われる。

◆ロシア向け中古車輸出
 ロシア現地での新車生産中止、新車の輸入も少ない状況から、日本からの中古車輸入が想定以上に多い状況になっている。決済に関しては、デフォルトの影響などにより回収リスクが高い状態だが、ロシア富裕層向けに、今までは台数が少なかった高額車両の輸出も目立つようになってきているようだ。日本からロシア輸送のための大型船は、船会社が今までのロシア向け船をドバイ向けに回したため、富山(伏木富山港)から比較的小さめの船を利用してピストンで輸送している状態。

◆マレーシア向け中古車輸出
 中古車輸入のルールとして年式規制があり、初度登録月からの経過月数が12ヶ月以上59ヶ月以下の車が輸入可能となっている。マレーシア政府が新型コロナウイルスの景気刺激策として、マレーシアの自動車販売事業者に対して、売上税減免措置(※)を2020年6月15日から行っていたが、今年の6月末に終了。この売上税減免措置によりマレーシア向け中古車輸出は好調で6月上旬に駆け込み需要も発生しており、全体的には7月から反動で需要減少が見受けられる。今まで同国向けの輸出で非常に好調であった、アルファード、ヴェルファイア、ハリアー、エスティマ、レクサスRXのAA相場に影響が出てくる可能性がある。※売上税10%に対して、マレーシア現地で新車販売される車両については100%減税、日本など海外から輸入される中古車については50%減税するという措置。

◆香港向け中古車輸出
 香港向け中古車輸出は鈍化している。その要因としては、未使用車の需要減、香港国内での下取り比率が上がっている背景と2021年末に輸入税アップされた点、および2022年6月から年式規制が設けられ初度登録年から20年落ち未満の車両のみ輸入可としたことによりJDM車両の輸出が厳しくなったことが挙げられる。

◆バングラデシュ向け中古車輸出
 2022年7月からバングラデッシュの外貨不足を解消することを目的に、自動車の輸入時、購入時にそれぞれにかかる税金に対して増税措置が実施され始めた影響と、信用状(※)開設時に求められる預託金が大幅に増えたことにより、同国向けの中古車輸出が鈍化することが予想されている。 今まで同国向けの輸出で非常に好調であった、プレミオ、カローラアクシオHV、エスクァイアHVのAA相場に影響が出てくる可能性がある。※同国との取引において、決済は電信送金ではなく信用状(L/C)を用いてでなければならないというルールがある。



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