日本中古車輸出業協同組合がまとめた7月の中古車輸出台数は、前年同月比41.3%増の14万2954台だった。仕向け国別では、ロシアが4カ月連続で首位となった。同国は、84.1%増の3万3145台。2位のアラブ首長国連邦は、同72.0%増の1万7907台で続いた。3位はニュージーランドで、輸出台数は同68.6%増だった。
上位20カ国で伸び率が高かった国は、パキスタン(106倍/27台→2863台)、ガイアナ(6.0倍/283台→1717台)で、アジア、南アメリカ勢などで輸出台数を伸ばした。前月比較では2.9%減だった。
◆ニュージーランド市場
10月14日に総選挙が予定されており、日本から中古車を買い控えるバイヤーも出てきている。排ガス規制の更なる強化が2024年半ばに施行される可能性があり、現地中古車販売業者の不安感が高まっている。
◆ロシア市場
8月9日から日本からロシア向けの中古車輸出を車両条件で制限する規制が開始された影響で、
同国向け人気車両に変化が生じている。モンゴルや韓国を経由してロシア向けに規制対象の車両が輸出されている話が入ってきている。
◆東アフリカ諸国市場
アフリカ各国が自国で保有するUSドルが少なくなってきている影響で、中古車を日本から購入する際の決済(USドルでの国際送金)が難しくなってきている。現在のところ、改善の見通しが立っていない。