日本中古車輸出業協同組合がまとめた10月の中古車輸出台数は、前年同月比2082台増の11万9534台となった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が6か月ぶりに首位となった。同国は、14%減の1万3704台。2位のロシアは、同0.9%増の1万2545台となった。3位はチリで、輸出台数は同45.6%の増加となった。
全体の前年同月比では、1.2%の増加。上位20カ国で伸び率が高かった国は、ガーナ(2.4倍/555→1316台)、タイ(2.2倍/1506→3332台で、アジア、アフリカ勢などで輸出台数を伸ばした。その一方で、ミャンマー、ジャマイカなどが大きく減少した。前月比較では、23%の増加となった。
10月の税関統計上の輸出台数回復傾向値は、それ以前の昨年対比減少分の反動、およびAA相場高止まりの影響が強く出ている。
現在、コンテナ船のスペース確保が困難な状況、および新車運搬のためにRo-Ro船(自動車専用船)の中古車用スペース確保が困難な状況が発生している。特にコンテナ船に関しては、空コンテナが中国に集中しており、日本から海外へ運ぶ運賃よりも中国からの荷物の方が運賃が高いため、船会社も中国からの荷物を優先しており、この傾向は春節(2月上旬)まで続く予想になっている。この影響を受ける国としては、パキスタン・ドバイ・チリなどが挙げられる。