日本中古車輸出業協同組合がまとめた6月の中古車輸出台数は、前年同月比9057台減の11万2543台となった。仕向け国別では、アラブ首長が13か月連続で首位となった。同国は、前年比47.5%増の1万4669台。2位のロシアは、前年比14.9%増の1万1011台となった。3位はニュージーランドで、輸出台数は前年比で8.7%の増加となった。
全体の前年比では、7.4%の減少。上位20カ国で伸び率が高かったのは、ジョージア(3.4倍/1239台→4259台)タイ(2.1倍/1024台→2145台)で、アジア勢などで輸出台数を伸ばした。その一方で、スリランカ、南アフリカ共和国、ウガンダなどが大きく減少した。前月(5月)比較では、全体で10.7%の増加となった。
◆NZ市場について
9月から熱処理(ヒートトリートメント)が始まり、熱処理分の費用負担を避けるために先買いしている傾向が出ている。対円の為替レートが60円台に入ってきており、NZ側にとっては更に車両が買いにくくなってきている状態。
◆スリランカ市場について
パーミット(輸入許可証)を今年5月から段階的に利用できる環境になったため、輸入台数が回復傾向にあるが、9月には毎年11月にある税制改正に向けて事前の方向性が出るため、買い控えの時期も重なり大幅な輸入台数回復には繋がらないと思われる。