日本中古車輸出業協同組合がまとめた5月の中古車輸出台数は、前年同月比11.0%増の14万4289台だった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が8か月連続で首位となった。同国は、24.8%増の2万1333台。2位のロシアは、同8.4%減の1万6125台で続いた。3位はタンザニアで、輸出台数は同46.4%増だった。
上位20カ国で伸び率が高かった国は、スリランカ(1313倍)、ガイアナ、タンザニアなどのアフリカ勢で、前月比較では2.0%減だった。
スリランカ向けは、2月に中古車輸入が解禁され、期待感が強かったものの、国内情勢の不安定感などから思っていたよりは低調な推移。国内経済が低調なことから、購買意欲が低い。ファイナンスが整備されておらず、中古車を購入できる層が一部に限られているという現地バイヤーの声も聞かれた。
対米ドルの日本円の為替推移を、第2期トランプ政権の発足前後で比較すると、現在のところ10円ほど円高に振れている。それでもなお円安の状況が続いており、日本車の価格競争力は高い状態を維持している。