日本中古車輸出業協同組合がまとめた3月の中古車輸出台数は、前年同月比3.6%増15万5811台だった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が6か月連続で首位となった。同国は、5.1%増の2万4037台。2位のロシアは、同9.6%減の1万5083台で続いた。3位はモンゴルで、輸出台数は同17.9%減だった。
上位20カ国で伸び率が高かった国は、スリランカ(450倍)、ナイジェリア、パキスタンなどで、前月比較では13.9%増だった。
ロシア向け輸出は、政情不安とリサイクル税の問題が大きく、年初から動きが鈍い。出るものは出るので、バイヤーが以前のように何でも買うという状況ではなく、選り好みしている印象だ。スリランカ向けは、2月に中古車輸入が解禁され、期待感が強かったものの、国内情勢の不安定感などから思っていた以上に低調な推移。国内経済が低調なことから、購買意欲が低い。ファイナンスが整備されておらず、中古車を購入できる層が一部に限られているという現地バイヤーの声も聞かれた。