日本中古車輸出業協同組合がまとめた8月の中古車輸出台数は、前年比3087台増の10万5343台となった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が首位となった。同国は、前年比3.9%増の9712台。2位ニュージーランドは、前年比14.5%減の9021台となった。3位は南アフリカ共和国で、輸出台数は前年比で124.1%。
全体の前年比では、3.0%の増加。上位20カ国で伸び率が高かったのは、スリランカ(2.2倍/2949台→6509台)、モンゴル(1.7倍/2923台→5043台)、英国(1.6倍/591台→932台)、で、アジア、ヨーロッパ勢などで輸出台数を伸ばした。その一方で、ミャンマー、パキスタンなどが大きく減少した。前月(7月)比較では、全体で6.0%の減少となった。
◆スリランカ市場に関して
スリランカから海外への外貨流出を懸念してパーミットが禁止になるとのことで、スリランカ向け輸出車両が大幅にストップする予想。排気量の関税から、軽自動車はトータルの輸入費用が1000cc以上の他車両と比較して抑えられるため、輸入が再開される見通し。
◆ニュージーランド市場に関して
9月からのヒートトリートメント開始を懸念して、8月までに駆け込みで仕入れた車両がNZ現地で滞留している。クレジット(金利付き支払い猶予がある売掛けの条件)で輸出業者から仕入れているNZバイヤーは目先の支払いをするために、在庫を安売りして返済資金を作っており、その影響で一部車両に関してはNZ小売り相場が下がるという悪循環が発生している。