日本中古車輸出業協同組合がまとめた2月の中古車輸出台数は、前年同月比23.2%増の13万3797台だった。仕向け国別では、アラブ首長国連邦が7カ月連続で首位となった。同国は、36.4%増の2万17781台。2位のロシアは、同8.3%減の1万4317台で続いた。3位はモンゴルで、輸出台数は同104.6%増だった。
上位20カ国で伸び率が高かった国は、パキスタン(16.8倍/158台→2653台)、バングラデシュ(2.9倍/707台→2059台)で、アジア勢などで輸出台数を伸ばした。前月比較では39.0%増だった。
ロシア向けが堅調に推移している。2月実績では前年同月に迫る台数で、前年同月は規制前の数であることを考慮すると、相当輸出台数が伸びていると見られる。UAE・モンゴル・韓国を経由して、ロシアに直接輸出禁止になった高額車両やHV・EV車両の輸出が行われていることに加えて、ジョージアやキプロス経由でもロシア向けに輸出され始めた様子が伺える。
紅海の治安悪化によりヨーロッパ方面の輸出が鈍化しているため、物流が通常運転している国で、かつコンテナ輸送がメインの仕向国に対しては、ますます輸出台数が増えると予想されている。