日本中古車輸出業協同組合がまとめた3月の中古車輸出台数は、前年同月比5344台減の11万6937台となった。仕向け国別では、アラブ首長が10か月連続で首位となった。同国は、前年比43.3%増の1万6295台。2位のニュージーランドは、前年比10.4%減の1万741台となった。3位はロシアで、輸出台数は前年比で3.2%の増加となった。
全体の前年比では、4.4%の減少。上位20カ国で伸び率が高かったのは、ジョージア(2.9倍/736台→2187台)タイ(2.5倍/943台→2391台)、バングラデシュ(1.6倍/1419台→2353台)、で、アジア勢などで輸出台数を伸ばした。その一方で、スリランカ、ミャンマー、南アフリカ共和国などが大きく減少した。前月(2月)比較では、全体で13.3%の増加となった。
◆バングラデシュ市場について
来月6月13日に中古車輸入に関する税金変更がなされる予定で、HV車両が減税になる可能性がある。
2014年式アクアと2015年式ヴェゼルが今でも多く出ているが、減税になれば台数が増えそうだ。
◆スリランカ市場について
輸入許可証(パーミット)が2019年5月-7月の間に使用できるようになっており、カローラアクシオHV等の人気車両を中心に一部、輸出入台数が増えている。そのため、スリランカ向け車両のAA落札相場が上昇。期間限定のパーミット使用による輸入のため、8月以降はまた停滞することが予想されている。