ベイオーク（大阪市住之江区・塩原淳平社長）は１０月１８、１９日の２日間にかけて愛知県三河湾周辺を舞台に行われた「第１９回三河湾チャリティー１００ｋｍ歩け歩け大会」に参加した。社員ら１３人でチームを組み、このうち１１人が見事『完歩』した。サポートメンバーを含め、チームメンバーが助け合いながら、１００ｋｍを歩き切り、感動を分かち合った。

　同大会は、七福醸造（愛知県安城市・犬塚元裕社長）と味とこころ（同・犬塚貴統社長）の２社を中心に組織する実行委員会が運営する。七福醸造の犬塚敦統会長が１９年前から開催している。「今まで体験したことの無い１００ｋｍを歩く中で、いかに多くの感動・感激・感謝を味わう事ができるか」を各参加者が自分に問いかけながら、一歩一歩を噛み締める。

　ベイオークの参加者は、１８日午前４時に集合、バスに乗り、スタート地点である碧南市臨海公園を目指した。
　同社の参加メンバーは浅井弘理事（７１）から高岡麻美さん（２１）まで幅広い年齢層。部門や役職を問わず、全参加者が一緒になって『完歩』を目指した。
大会コースは碧南市から岡崎市、蒲郡市、豊川市、豊橋市までを巡り、ゴール地点は西尾市のみかわ温泉海遊亭に設けられた。大半の参加者が丸１日（２４時間）以上かけて完歩したが、ベイオークメンバーのうち、１番最初にゴールした浅井理事は２０時間６分という驚異的な記録だった。

　同大会は、「歩く人とスタッフ（サポートする人）が共に支え合い、助け合う」という理念で開催されている。同社においても参加した１３人を支えるサポート役が昼夜を問わず対応、参加者と一緒になって『完歩』へと導いた。通常業務と同様に、各スタッフが助け合いながら、１つの目標に向けて取り組むことで、結束をさらに強めた。苦しみを乗り越えた参加メンバーの『笑顔』がとても印象的だった。来年４月には「株式化１０周年」を迎えるベイオーク。役員、社員が一丸となって『おもてなし』を行う原点には、こうした社員同士の一体感があることを改めて感じた。



＜取材後記＞
同大会に、ベイオークメンバーとともに参加する機会を与えていただきました。「１００ｋｍ」という距離を歩く感覚自体なく、未知の世界への挑戦を通じてさまざまなことを学ぶことができました。
　
　自分自身はスタート後２５ｋｍ手前まで、思いのほか快調でしたが、２８ｋｍに設定された最初のチェックポイントを目前に左足首の激痛に襲われました。その後は痛みを堪えながら一歩一歩前進を続けました。４１ｋｍ地点を通過後は、日が暮れ、暗闇の中を黙々と歩く、「孤独」との戦いとなりました。ただ、一人きりで歩きながらもベイオークメンバーから届く、現況報告のメールを見ながら、皆がそれぞれの地点で頑張っていることを確かめ合いながら、改めて『完歩』に向けた思いが強まっていきました。

　明け方には三河湾の優美な海岸線を歩きながら、朝日を見ることができました。途中８４ｋｍ地点手前からは、同じく痛みと疲労に耐えながら歩く、山口さんと高岡さんの名コンビとともに、ゴールを目指すことになり、２人の助け合う姿を見ながら、「完歩」に対する思いは強まりました。ただ、このあたりからは、制限時間による「足切り」を意識しながらの展開、歩いても歩いても近づかないゴールに苛立ちながら、一歩一歩前進を続けました。

　同大会には参加者だけでなく、同社の三桝マネージャー、福井さんらが帯同し、献身的なサポートで参加者を支えてくれました。参加者とサポート役が一緒になって勝ち取ったゴールの感動を噛み締めるとともに、『チーム』というものの大切さを改めて感じ取ることができました。

　こうした大会に同行させていただいたベイオークの皆さん、ボランティアスタッフを中心に大会をサポートしてくださった実行委員会の皆さんに改めて感謝したいと思います。　　（Ｋ．Ｍ）