ＵＳＳ東京（千葉県野田市、瀬田大社長）は２０２３年度のオークション開催実績において、出品台数・成約台数共に歴代最高実績を記録した。

　２３年度全４９開催の実績（速報値実績に基づく）は、出品台数が７４万４８７３台（一開催平均１万５２０１台）、成約台数は４８万７２９８台（同９９４５台）、成約率は６５.４％となった。また、一開催平均の出品台数・成約台数も歴代最高を記録。平均成約単価も２２年度に歴代最高を記録した１４９万７６９９円に次ぐ１４６万３６７４円の高値となり、記録尽づくしの２３年度となった。

　出品台数はリーマンショック前の２００７年に記録した７２万７６５８台を１６年ぶりに、成約台数は２０１５年の４８万５６８台を８年ぶりに上回る形となった。

　歴代最高出品台数と成約台数を裏付けるように、出品店数と落札店数も過去最高レベルの参加店数を記録した。
　三上正裕執行役員東京会場長は「プライムコーナーはもとより、各コーナーが時間帯を問わず活発に競られ、成約率が上がっている」と話す。出品店は売れる会場として期待を込めて出品し、落札店は買える会場として活発に応札する。この好循環が歴代最高出品台数・成約台数に繋がったと言える。

　一昨年度の２２年度（４８開催）に対しては、出品台数（７２万１９８９台）が３.２％増、成約台数（４６万３７２３台）は５.１％増、成約率（６４.２％）は１.２ポイント増となり、出品台数・成約台数・成約率は２２年度を上回った

　ＵＳＳ東京は２３年１月の初セリから２層３階建て、収容台数２５００台の規模を誇る立体駐車場の運用を開始。来場者は会場の近くに駐車でき利便性が向上したことに加え、立体駐車場を検査棟として使用し、検査環境を大きく改善した。これによりＣＩＳに出品車情報を早期に掲載するなど、売りやすい買いやすい会場づくりに取り組んできた。加えて昨年度は、出品車の画像提供強化に注力し、３６０度内装画像や下回り画像の提供を拡大。さらに中型・大型トラックの下回り画像を提供したほか、デジタル出品を拡充するなど、セリ環境の充実に努め、より商売しやすい環境を作り上げた。

　三上執行役員東京会場長は「引き続き親切、丁寧な対応を行い、サービスの向上を図るとともに、公平公正な運営に努めていく」と話した。