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東京、名古屋でバッテリー容量保証付き車両の出品を開始

  • 東京会場と名古屋会場で先行導入 東京会場と名古屋会場で先行導入
  • EV車が並ぶ出品ヤード EV車が並ぶ出品ヤード
  • 検査員が対象車のバッテリー診断を実施 検査員が対象車のバッテリー診断を実施
  • 検査員が対象車のバッテリー診断を実施 検査員が対象車のバッテリー診断を実施
  • バッテリー残量が目視できるメーターパネルをCISに掲載 バッテリー残量が目視できるメーターパネルをCISに掲載
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蓄電池の国内総保有量増加に向けREVortex社と協業

 中古車オートオークション最大手のユー・エス・エスは、9月からバッテリー容量保証の加入権利が付いた車両の出品を東京会場、名古屋会場限定でスタートする。

 本サービスは、落札店が対象車両を落札した後、保証料を支払うことで、容量保証の権利を取得、ユーザーに保証を付帯して販売することが可能となる。対象車種は2018年式から22年式の日産リーフとサクラ。保証期間は初度登録から10年20万㎞まで。保証内容はバッテリー容量計の9セグメント以上への復帰で、保証会社の認定バッテリー交換または同様の中古車手配となる。また、国外へ輸出した車両は対象外。保証料の目安はリーフで2万から4万円、サクラで1万5000円から2万5000円としている。

 対象車両については既存のコーナーに出品され、保証内容は、CISの車両詳細画面で確認ができる。また、EV、PHEVの人気車を年度内を目途に順次拡大予定。実施会場拡大については、東京会場と名古屋会場の状況を踏まえ、会員の反応を見ながら検討をしていく。

 サービス導入に当たり、SOMPOホールディングスグループのREVortex(東京都新宿区、楢﨑浩一CEO)と協業、ユー・エス・エスがバッテリー診断を含めた流通部門を担当し、REVortexが保証部門を担う。両社は、電池サプライチェーンの発展を推進する業界団体として、2021年に設立された電池サプライチェーン協議会(BASC)に加盟、電気自動車(EV)の国内中古車流通活性化を模索するユー・エス・エスと蓄電池の国内総保有量を増加させ、利用価値を高めたいREVortexの思惑が一致した。

 24年10月には、本サービス導入前の実証実験を今回と同じく、東京会場と名古屋会場で実施、国内事業者への売却比率、金額ともに改善が確認され、落札者のヒアリングから、保証権利により落札しやすくなったと回答を得ている。

 取り組みの背景には、現在、国内で流通するEVはインフラ未整備などの要因で一般的なガソリン車と比較すると取引価格が低い傾向にある。そのような中、中古自動車として流通するEVの多くは需要の高いニュージーランドや東南アジアなど海外へ輸出されており、EVに搭載されている蓄電池の国外流出が問題視されている。

 ユー・エス・エスは国内19箇所のオークション会場を運営、24年度の年間流通台数は全会場で320万台を超え、その内、EV車は1万8300台(リーフ・サクラは8200台)と流通事業における影響力は大きい。また、REVortexは、デジタル技術を活用した車載電池のデータ解析に長けており、バッテリー性能保証を活用した中古車流通の活性化ならびに情報流通の要件検出を担うことができる。 

 三上正裕執行役員は「EVについての取り組みはステークホルダーからの問い合わせも多く、重要な課題となっている。保証サービスを通じて業界の活性化を高めていきたい」と話す。

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