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東総支部ベトナム業界視察研修旅行レポート

実りのある学びの場に

 JU千葉(千﨑悟之会長理事長)の東総支部は昨年11月3日から3泊5日の日程で、業界視察研修旅行としてベトナムを訪問した。

 今回は高岡寿佳社長(千葉県香取市、高岡商会)を団長に同支部の有志6名が参加。ベトナム・ハノイの中古車販売店や整備工場を見学した他、専門学校や日本語学校も訪問した。

 視察にあたっては菅谷道春理事(マンザイ自動車)の人脈により、一部拒否され続けた見学場所を確保できた他、組織活動の中で国際交流の経験を持つ伊原正行副会長(伊原自動車販売)が、見学場所の責任者にメンバーを代表し質疑応答を行うなど深い見学ができた。

 高岡団長は研修旅行を振り返り「ベトナムと日本の自動車販売に携わる者にとって良い情報交換ができ、大変実りのある学びの場となった。一生忘れることないインパクトがあった」と語った。
 「今回、研修旅行の目的地をベトナムに決定した理由は、同国のインフラ発展と人材育成の場を見るため。ベトナムはテレマティクスを中心に世界で一番実験していると話を聞いていた。また、ベトナムが社会主義という背景から、国主導によるインフラの発展が目覚ましいとの話も耳にしており、一度見てみようということで訪問した」(高岡団長)。

 以下、研修旅行の訪問先について高岡団長から聞いた話を順次紹介する。

【専門学校】
ハノイ職種一機械1専門学校は機械工作全般を学ぶ学校。エンジンやEⅤについても分解して練習できる設備も備えていた。溶接の授業では高度な作業も行っており、機械工作、溶接にも充分過ぎるほどの技術を持っている生徒もいた。実習は中学生が行うレベルではなく、男女問わず学んでおり、ベトナムの技術の高さを目の当たりにした。また、そのこと以上に、生徒が授業に真面目に臨む姿勢、しっかりした挨拶など雇用者側が気になる基本的な部分が十分にできていた。全てにおいて生徒から熱意を感じた。

【日本語学校】
VNJ日本語教育センタ―では、トイレも含め隅々まできれいに磨き上げられた床、しっかりした日本語による挨拶や、日本の会社に合わせた価値観教育など、専門学校と同様に雇用者側が気になる基本的な部分が十分にできていたことに感心した。

【整備工場】
 国内を流通しているクルマは低年式車が多く、エンジンの修理や載せ替えなど大掛かりな作業が行われていた。部品も購入できず、整備設備も充実しているとは言えない環境であった。しかし、見学した工場の話になるが、昔に飛行機を整備していた人もおり、高い技術力を持っていた。現地では日本で寿命を終えて廃車になるようなクルマを生かすべく整備を行っており、修理需要は高い。

【中古車販売店】
 展示車の第一印象は「値段が高い」。同国では新車を優遇しているため、中古車の関税が高くなっている。出店の環境は「中古車街」のようになっており、小規模店舗が多かった。同じ東南アジアのタイは新車も多く走っているが、ベトナムは程度の悪い中古車が目立った。ベトナムはタイと市場環境が全く異なると感じた。

【ディーラー】
 独自に設備を開発、工夫している点が目についた。例として挙げれば、タイヤを運ぶ工具に工夫を凝らし、オリジナルを作ることで作業効率を上げていた。他にも洗車用にスチーム式のクレーンを設置しているなど、色々な整備機器を自分たちで開発、工夫している。その点では日本より進んでいるのでは。ベトナムは日本より細かい人が多い。作業の質も日本と変わらない。ベトナムは自分たちで考え、知恵を使う国と感じた。また、販売については日本の良い部分を持ってきているイメージ。ショールームは日本のフードコートのようであり清潔感もある。アオザイを着た女性が出迎え、フルーツやドリンクの提供などサービスも行き届いている。ベトナムではトップに女性が就くのが当たり前という環境もサービス向上に大きく影響していると感じた。他にはフロントスタッフの数がものすごく多いと思ったが、それだけの仕事量があるとのこと。

 高岡団長は「ベトナムは見た方が良い場所。参加者全員が訪問して良かったと言っている」と語った。

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