ＵＳＳ福岡（福岡県筑紫野市・安藤之弘社長）は３月２０日、「ＵＳＳ福岡会場誕生１６周年記念＆オールディーラー協賛記念オートオークション（ＡＡ）」を開催した。出品台数は今年度最多の２１０２台に上ったほか、６６．３％の高成約率で、活気溢れる記念ＡＡを開催した。

　セリ開始前のセレモニーでは、会場長を務める古賀靖永執行役員が挨拶に立ち「平成１５年３月２７日に第１回ＡＡを開催、本日で７８７回目のＡＡ開催となりました。本日の２１０２台を合わせた累計出品台数はおかげさまで１０６万７９０５台にも上ります。こうした中、一昨年は５４．６％、昨年は６２．２％と成約率は７．６ポイントもの上昇を見せています。成約率９６．４％のヤナセコーナーや同８５．１％の輸入車ディーラーコーナー、同７５．５％のプレミアコーナーといった目玉となるコーナーを中心に、内容が充実する中で、昨年３月スタートしたＳＡＡジョイントも８９．２％の高成約率で大変好評をいただいています。１７年目に入る中、各コーナーの更なる充実を図ることで、平均成約率６５％を上回る会場を目指して頑張ってまいります」と話した。

　同会場ではこうした定期開催の特設コーナーが呼び水となり、既存コーナーも活性化、第１週は「長崎サイト」、第２週は「ＳＡＡジョイント」、「輸入車ディーラー」、第３週は「オールディーラー協賛」といった特設コーナーが巡る開催サイクルが会員に認知され、注目度も高まっている。近年は特に高成約率基調が大きな特徴となってきたが、２０１９年に入って、１０００台割れの開催は３開催に止まるなど、持ち前の高成約率と合わせたボリュームアップが図られている状況にある。セリ方式を単独２レーン方式に変更するなど、さまざまな工夫や会場スタッフの地道な営業努力が開花し、今回の１６周年記念ＡＡでは「質」と「量」の両面で会員を満足させる内容となった。

　古賀執行役員は「九州エリア内でもトップクラスの高成約率の会場に育ってきたが、まだまだ伸びしろはある。成約率６５％を切らない高成約率会場として『ＵＳＳ福岡ファン』を拡大していきたい」と話した。

　当日は、記念ＡＡ恒例のパターチャレンジを開催したほか、豪華景品を用意した「成約＋落札台数賞」を設定した。また、「ホワイトコーナー」の応札保証額を大幅アップするなど、セリの活性化に努めた。

　こうした中、同会場２階では有名アウトドアブランド「スノーピーク」の特設展示会場が設けられている。佐賀県神埼市のアウトドアコンセプトショップ「ナチュールＰＬＵＳ」が出展しているもので、スノーピークのテントやアウトドア用品が展示・販売されている。近年はオートキャンプブームが再来する中、スノーピークをはじめとする国内ブランドの存在感が高まっている。スノーピークはその中でもこうしたブームの火付け役と言っても過言ではないブランド。
　ＡＡ参加の合間に特設会場を訪れた会員からは「焚火台やアウトドアチェアなど、おしゃれなアウトドアライフを楽しめるグッズも多く大変興味深い。オートキャンプに出かけてみたくなった」という感想も。ＡＡの合間にクルマとアウトドア深い繋がりを感じ、自社の商売にも役立つヒントを得られたようだ。