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令和最新版【査定検査ガイド】52 樹脂製骨格部位の見極め

 査定時の修復歴チェックにおいて、近年ますます重要性が高まっているのが、ラジエータコアサポート・スペアタイヤ格納部に代表される樹脂製骨格部位の状態確認です。鋼板製骨格部位とは構造や損傷の現れ方が大きく異なるため、従来と同じ視点では交換や修理歴を見逃してしまう可能性があります。

 今回は、樹脂製骨格部位ならではの確認ポイントをご紹介します。

●接合方法はボルト装着
 鋼板製骨格部位、特にラジエータコアサポートは車体と『溶接』または『ボルト』で装着されるのに対し、樹脂製ラジエータコアサポートはボルト装着に限られます。
 ボルト装着タイプの場合、交換修理以外にも機関系整備・修理を目的に脱着が行われやすく、ボルトの状態で交換修理歴を見極めるのは至難の業。
 ただ近年では、製造品質管理の刷新により製造日をラジエータコアサポート本体のラベル内に表記しているケース(画像①)や、本体に直接刻印しているケース(画像②)が増えてきました。
 そこで車両の初度登録年月と比較することで交換歴のチェックを行うことが可能となっています。
 こうした情報をいかに収集できるか?が、より正確な状態見極めのポイントといえます。

●損傷が発生しやすい場所は?
 樹脂製骨格部位は、鋼板のように「曲がる・歪む」というよりも、「亀裂が入る」「割れる」といった損傷形態を示すことが特徴です(画像③)。特にボルト固定部周辺には衝撃荷重が集中しやすく、左右フロントインサイドパネルとの接合部やサイドメンバーとの接合部は重点的に確認したいポイントです。

●樹脂表面に注目
 損傷した樹脂製ラジエータコアサポートは交換されることが一般的ですが、軽微な損傷であれば専用接着剤や補修材、樹脂溶接などによって修理される場合もあります。
 鋼板部品とは異なり、通常は塗装処理を行わないため、樹脂表面を丁寧に観察することで補修痕を発見できるケースがあります(画像④)。表面の質感や凹凸、研磨痕など、わずかな違和感も重要な判断材料になります。

●修復歴判定は?
 現在の修復歴判定基準では、素材の種類に関係なく、ラジエータコアサポート単体の瑕疵は修復歴に該当しません。
 しかし、衝撃によってフロントインサイドパネルなど隣接する骨格部位へ力が伝わり、ボルト取付部を介して変形や歪みが発生しているケースもあります。
 樹脂製部位だけを確認して判断を終えるのではなく、周辺骨格部位まで含めた総合的な確認を行うことが、より精度の高い修復歴判定につながります。



 

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