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【トップインタビュー】鷹林康裕社長に聞く

  • 鷹林康裕社長 鷹林康裕社長
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業界が業界として真剣に考えることが必要

 カーメイトサクセス代表取締役社長、JU埼玉オートオークション代表取締役社長、JU埼玉副会長と三つの大役を担う鷹林康裕氏。今後は、業界が業界として協力しあい、ユーザーに対して真摯に向きあわなければならないという同氏に話を聞いた。(聞き手:近藤厚志)

【取り巻く環境について】
消費増税やそれに伴う個人間売買などで、小売業と言われる業界は、今後益々厳しくなっていくであろう。業界が業界として考えなければならない時期になってきている。教習所の不足や自動運転技術の普及をはじめとして世の中の移り変わりが激しい中、中販連、オークション会場、メーカー、自動車販売店のそれぞれが何を強みにやっていくのかを真剣に考えて、業界の総力を挙げ、協力してやっていかなければならない時代になった。

【中古車販売業について】
諸費用込みのいわゆる総額表示が広告では主流になってきているが、本当にその金額で購入できるのか疑問である。また、総額を表示するにしても、メンテナンス費用を込みにして、諸費用の明細も表示しないと公正な価格競争であるとはいえない。消費者に対して正直でないと、わざわざ販売店で中古車を購入する理由がないので、消費税が10%になったら販売店の数は半減するのではないだろうか。JU適正販売店は、販売店のためではなく、ユーザーのためにある。中古車の安心できる買い方としてID車両はよい試みである。総額表示と組み合わせれば、マーケットを掘り起こせる。ユーザーを落胆させないような仕組みが欲しい。また、地域社会に「必要」とされなければならないという原点に返るべきだ。

【オークション事業について】
利益をどうするのかを考えなければ、株式会社にした意味がない。内製化をすすめて収益力を高める。生産性を高めるためには、誰がやっても同じ検査結果でなければならない。昨年から3社会(JU東京、ミライブ、JU埼玉)を発足した。今後は、検査基準を統一し、出品画像等も共有できるようにしたい。JU埼玉オートオークションには約2500の会員がいる。新車販売低迷から慢性的なタマ不足で仕入れが高い、広告で表示されている小売相場を超えていると聞く。これも適正な価格表示(広告)がされていないということになる。また、生産性を高めなければ、そのコストがユーザーの負担になる。業界で情報共有化を図る等で発生するコストを削減し、それを会員、ユーザーに還元することが必要である。

【プロフィール】
鷹林康裕氏(たかばやし・やすひろ)昭和40年3月生まれ。昭和60年4月独立開業し、翌61年2月にカーメイトサクセス創業。平成13年JU埼玉青年部会長、平成21年同副会長・副理事長就任後、平成24年JU埼玉オートオークション代表取締役社長就任。趣味は車。埼玉県出身。




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