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シーエーエー/シーエーエー開設25周年記念特集 後編 鈴木章郎相談役インタビュー トヨタ自動車・トヨタユーゼックとの提携から今日まで

  • 鈴木章郎最高相談役 鈴木章郎最高相談役
 前号ではシーエーエーの創立から鈴木相談役が病に倒れ、不屈の精神で復帰を果たすまでを特集しました。今号ではシーエーエーの大きな岐路となったトヨタ自動車とトヨタユーゼックとの提携から今日までを特集致します。

 平成15年に私が病から復帰した後は外部からの資本受け入れを進め、会社全体が株式上場を意識するようになっていました。資本と共に社内外から優秀な人材を登用、上場に向けて社内の様々な仕組みや制度の整備を始めました。
このように上場を進めていた中でトヨタ殿との提携の話が持ち上がり大変悩みました。
しかし、業界への貢献という面でシーエーエーとトヨタ殿との両社が持つノウハウや財産を融合すれば、これまで困難だった事も可能になると思い、この資本提携を決意しました。
そして、平成17年12月にトヨタ自動車殿・トヨタユーゼック殿と業務提携を結ぶこととなりました。
トヨタ殿との提携により株式上場は白紙になりましたが、この提携で大きなトラブルもなく締結出来たのは、株式公開の為に準備を進めていたおかげでした。

 シーエーエーが順調に評価を頂戴していたこの時期、最大の懸案事項は中部会場の収容力不足でした。
当時は集荷台数能力やセリ終了時間、来場会員様の居住空間に問題を抱えていました。
この問題を解決するため中部会場のリニューアルを平成18年5月に実施。
完成した新会場は大きな窓から陽の光が差し込み、会員皆様が心地よく過ごしていただける会場をコンセプトに設計致しました。
さらにセリ機もIBM社製の最新式システムを導入。
出品車輌ヤードも拡張して最大収容台数は6000台を超え、セリも4レーン化して、それまで深夜まで掛かっていたセリ時間を大幅に短縮する事が出来ました。

 また、平成17年に東京上野に設立したシグマネットワークスも中部会場のリニューアルにあわせてCAANET・CTNET21システムを統合リニューアルして現車会場・NETというインターネットサービスをスタート。
T-webと現車会場・NETを接続して会員相互化によりTAA全会場にリアルでも参加出来るようになりました。

 また、平成20年1月の中部会場開催1000回記念ではついに7000台を越える出品を記録することができました。 
この年のシーエーエー開設20周年を迎える時に社長職を辞して、会長職につくことを決意致しました。
新社長には三浦信也氏が就任。
IT関連事業に強い三浦氏は評価点自動算定システム導入と出品車両状態票のデジタル化に取り組みました。
導入にはスタッフ全員の英知を結集し、2年以上の歳月が必要でした。
このデータベース化により、これまで以上に公正・公平な取引が可能になっただけでなく、会員様への情報提供も格段にスピードアップしました。
会員様から見やすくなったとお褒めの言葉を頂くたびに、新システム導入当時に不眠不休で頑張ったスタッフ達の顔が思い浮かびます。

 平成24年1月にはトヨタ殿との提携をさらに進め、火曜開催の東京・岐阜・東北会場とTAA5会場の会場間ネットワークをスタート。同5月には「ストックワンプライス」も導入し、バイイングパワーの強化に努めました。

そして同年6月には永谷敏行氏を新社長に迎え、同氏がトヨタ時代にレクサス立ち上げで培った「おもてなしの心」を最大限に発揮してもらって、翌平成25年1月には利便性向上を目的として中部会場に西日本最大の8レーン体制を確立。
 先日の25周年記念ではグループ最高となる8577台を集荷しても午後8時過ぎにはセリが終了するという、金字塔を打ち立ててくれました。

 このように創業役員で決めた『CAAは一貫して公平で厳正な運営を行い、会員の繁栄と中古車業界の発展に寄与する事を目的とする』という経営理念はしっかりと受け継いでくれています。
そしてシーエーエーの全てのスタッフには今年開設25周年を迎える事が出来たのは、真にお客さまのおかげであるということを再認識して、常に感謝の気持ちを忘れないよう取り組んで欲しいということです。

今後も会員皆様には引き続き倍旧のご支援・ご愛顧・ご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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