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【2026年 年頭所感】KCAAグループ 代表取締役社長 大峰 高

激動の中古車業界、「丙午」の年、大きな飛躍に期待

 全国の自動車流通業界関係者の皆様、新年明けましておめでとうございます。令和8年の元旦を迎え、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もKCAAグループのオートオークション(AA)会場に格別のご愛顧を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 昨年を振り返りますと、日本初の女性首相誕生ということで、高市早苗内閣が発足いたしました。故安倍晋三氏の遺志を引き継ぎ、日本の国益を第一に考え、就任直後から精力的に政治活動を行う姿に多くの国民が支持しているのではないでしょうか。就任からこれまで、多くの難題が山積していることも事実ですが、令和8年度の一般会計予算が過去最高水準の122兆円規模で閣内調整されるなど、国内経済立て直しに向けた積極財政は、われわれ自動車業界にとっても、個人消費の活性化による需要喚起に大いに期待がかかるところでございます。

 一方では、長引いているウクライナ、パレスチナ情勢など、国際社会では多くの紛争が依然として市民の生活を脅かしている状況にあります。一日も早い、平和的解決を期待しているところです。
昨年の年頭所感で「東証平均株価が過去最高の4万円を超え」と申し上げましたが、その後も株価は安定的に上昇し、10月には、ついに5万円の大台を突破し、5万2638円という最高値を付け、年末にかけては5万円を境に、上下する展開が続いております。

 ただ、こうした金融市場での活況感は、われわれ業界には実感があまり伝わってこないというのが事実です。昨年は、折からのタマ不足と活況の中古車輸出市場の影響で相場が高騰する中、多くの中古車販売店の皆様が厳しい経営を強いられたのではないでしょうか。中古車輸出台数につきましては、令和7年1~12月実績で170万台に届く水準になることが予想されているところです。

 中古車業界におきましては、大手販売店による不正問題などを契機に、業界の健全化の取り組みが着実に進んでおります。支払総額表示やコンプライアンスの徹底など、ユーザーが安心して購入できる中古車市場の形成こそがわれわれの責務です。弊社グループにおいても、中古車小売り事業を展開しておりますが、KCAAグループの4会場(福岡、南九州、山口、京都)を通じて健全な中古車流通に貢献してまいります。出品店と落札店、そしてその先にいらっしゃるユーザーが安心して中古車を購入できるよう、これまで以上にAA事業の健全化に努めてまいります。

 こうした取り組みを推進するため、KCAAグループ4会場では、社員主導のボトムアップの組織作りで、会員の皆様が安心して落札できる環境を整え、皆様の商いの場をしっかりと整備し、安心してお取引いただける環境作りを全社一丸となって取り組んでおります。

 AA会場におけるホスピタリティー向上はもちろん、ご来場が難しい会員の皆様にも、自社外部ネットワークサービス「四輪牧場」を通じて快適にセリ参加いただけるよう、機能充実も図ってまいります。「四輪牧場」はKCAAグループ4会場とLAAグループ2会場(LAA岡山、LAA四国)へのAA外部応札を通じ、皆様の利便性を高め、快適なお取引を支えてまいります。全国の事業者様にご活用いただき、底堅い外部応札がAA活性化につながっております。

 令和8年は、60年に一度巡る「丙午」の年です。一説では「情熱や変化を象徴し、エネルギーに満ちた年」とされています。本年が、皆様のご商売にとって「大きな飛躍の年」となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もKCAAグループへのご愛顧を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 

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