ＪＵ奈良（大和郡山市）は１２月９日、ＪＵ近畿（財藤和喜男会長）公認の「会場設立２８周年記念ＡＡ」を開催した。出品台数は今年度４番目に多い５３９台に上り、成約台数も同５番目の３０９台という高水準。成約率は５７．３％、成約単価は３５万８０００円という好実績だった。

　セリ開始前のセレモニーでは、ＪＵ近畿の財藤会長があいさつに立ち「今年は年初から半導体不足による新車供給の遅延などが続いたほか、５月頃からは一部の大手販売店による不正問題が発覚するなど、大変な一年でした。こうした中で、今年一年、ＪＵ奈良ＡＡにご協力いただいたことに感謝いたします。来年も皆様にとって良い一年となりますことを祈念いたします」と感謝の言葉を述べた。

　続いてあいさつに立ったＪＵコーポレーションの鈴木幸昭副会長は「大変なことが多くあった一年でした。こうした中、ＪＵ奈良ＡＡはＪＵ近畿ブロックで唯一のＡＡ会場として、困難に立ち向かってこられました。ＪＵＣでは、ＤＸ（デジタル・トランスフォーメーション）を推進する中で、さまざまな情報サービス事業を通じて、皆様のご商売にお役立てできるように努力してまいります」と話した。

　ＪＵ奈良からは、松本匡司最高顧問があいさつに立ち「多くの来賓の皆様を迎え、２８周年を迎えることができました。ＪＵ奈良は『安心』『安全』をモットーにＡＡを開催してまいりました。これからも１台でも多くの出品、落札をお願いします」と感謝の言葉を述べた。

　ＡＡ事業を推進する小原清志流通委員長は「コロナ禍においても継続開催し、これまで会員に支えられながらＡＡを開催することができた。中古車業界が厳しい中でも役職員が一丸となって頑張ることができた。これからも３０周年に向け、飛躍できるよう、努力していきたい」と、感謝の言葉を話した。

　今回のＡＡでは、４５０台近い新規出品車が集まるなど、年末のタマ不足の中で盛大な記念ＡＡを開催した。「ディーラー各社、組合員、ＰＯＳ館員からの１台１台の出品協力が大きい」（小原流通委員長）とする。

　今後は「１～３月年度末商戦に向けて盛り上げを図りながら、ＪＵ近畿の各商組と連携し、各商組の期待に応えられるよう、良いＡＡを開催していきたい」（小原流通委員長）と、気を引き締める。

　ＪＵ奈良では、県内会員、ディーラーの協力とともに、ＪＵ近畿の各商組からの協力がセリを支えている。ＪＵナビを通じた外部落札も強く、活発なＡＡ事業を展開する。

　年内は１６日の「通常ＡＡ」と２３日の「年末感謝記念ＡＡ」の2開催を残すのみ。

　年明けは１月１３日の「２０２４年新春初荷記念ＡＡ」からスタートを切る。２月にはＪＵ近畿青年部会とコラボした「青年部会チャリティＡＡ」を開催予定。各県青年部会メンバーが特産品などのチャリティ商品を持ち寄ったチャリティオークションも大いに盛り上がることは間違いない。