ＵＳＳ九州（佐賀県鳥栖市、瀬田大社長）は５月１３日から、セリレーン数を４レーンから６レーンに拡張するとともに、新コーナーをスタートした。１３日開催では「６レーンプレＡＡ」と題したイベントを開催した。従来の４レーンと単純比較すると、１９時終了予定のところ、１６時３０分すぎにはセリが終了、約２時間半の時短効果を発揮し、会員利便向上につなげた。ＵＳＳグループ初の自動調整システムも導入、２０日開催の「スプリングスペシャルフェア６レーンスタートＡＡ」から本格導入した。調整業務の効率化につなげたほか、セリテンポも良くなり、会員からも好評だ。

　同会場では、出品台数が増大する中で、昨年１１月１９日開催「ＵＳＳ九州誕生２８周年記念ＡＡ」で６８１０台を記録するなど、出品６０００台超を記録する開催も増え、４レーンでの対応が難しくなっていた。セリ時間の長時間化による会員への負担軽減、事務局の業務効率向上の両面で、６レーン化は急務だった。今回の改修においては、ゴールデンウィーク期間を活用して、セリ機の調整や調整室の増設工事などを実施、円滑に移行した。

　会員からは「昔の名古屋会場の６レーン時代を思い出すが、現在のシステムの方が買い間違いをしにくい仕様に改良されている」、「この出品台数でこの時間に帰れるのはうれしい」などの高評価の声が聞かれた。

　また、今回の６レーン化に合わせて「ファースト」と「スライドドア」「軽プレミアム売切り」の３コーナーを新設した。こうした新コーナーも後押しとなり、成約率は昨年１０月８日以来の高水準を記録し、セリ活性化に大きく寄与した格好。　　

　また、セリ時間短縮による効果は既存のプライムタイム系コーナーにも。セリ時間帯が早まったことが影響したのか、出品台数全体に占めるプライム系コーナーの構成比が４月の２２～２３％水準から、５月は２７％程度まで拡大しているという。比較的遅い時間帯に掛かっていた「輸入車プライム＆ディーラーコーナー」などでセリ時間が大幅に早まったことなどを受けて、出品店に動きが出ている模様だ。鮮度の高い小売り向け良質車が多数集まるなどの効果がみられる。６レーン化後のＡＡ開催は好調を持続、直接的あるいは間接的な影響として、ＡＡ活性化に大きく寄与したことがうかがえる。