７月の人事異動により、トヨタオートオークション（ＴＡＡ）九州会場長に就任した岡武人氏。ちょうど１５年前、同会場の設立時に入社し、南九州会場への赴任期間も合わせ、九州地区におけるＴＡＡの定着に貢献してきた。自身のスタート地点でもある九州会場で、今後は会場長としてのマネジメント力に期待がかかる。会場長就任の抱負や今後のＡＡ運営の考え方、１５周年を迎える九州会場の持ち味などを聞いた。
　　　　（室田　一茂）

　――　ＴＡＡ九州会場の状況は
　「２０１３年、１４年と２年連続で出品台数１０万台超えを続けており、着実に力をつけてきた。ただ、１５年は折からのタマ不足などの影響もあり、１０万台超えの達成には大変厳しい状況にあることは確か。現在の販売店と一般店の出品構成比は５０：５０という水準。今後も底堅い販売店出品とともに、一般店との取引社数を拡大するため、地道な営業活動を続けていきたい」

　――　一般店を対象とした情報交換会なども活発化している
　「全国のＴＡＡ会場でも展開している『絆』作り活動だが、一般店との関係作りにおいては、九州会場は全国のフロントランナーという自負を持っている。各地区に出向いたエリアミーティング（情報交換会）では、会員店を核に、未入会の販売店を含めた交流を深めている。こうした情報交換会では、輸出情報やトピックスなど、会員に役立つ情報提供に努めている。公平・公正なＡＡで信頼を深める一方で、情報に敏感な販売店の皆様からもこうした情報提供を楽しみにしていただいている」
　
　「一般店向けの検査講習会（有料）なども全国会場で初めて実施し、各店スタッフのスキルアップに活用していただいている。こうした会員サービスを含めて、ＡＡ運営の３つのコアである『出品・成約・落札』、『運輸』、『検査』を高め、成約率７０％以上を常時キープしていきたい」

　――　会場長就任にあたっての抱負は
　「若手中心の営業スタッフに対し、同行訪問やエリアミーティングへの同行参加などを通じて、自分自身の経験を伝えていきたい。販売店の絆作りという面では、畑中潔シニアアドバイザーの力が大きい。パワフルな行動力と合わせて、販売店との関係作りは大変勉強になる。南九州会場での経験なども活かすとともに、常に『感謝の心』を持ちながら、会場長職を全うしたい」

<プロフィール>
岡 武人（おか・たけと）氏
１９６２年（昭和３７年）４月生まれ、５３歳。
２０００年７月トヨタユーゼック入社。
１０年７月南九州会場営業室長。
１２年１月南九州会場長。
１５年７月九州会場長。
好きな言葉は「一期一会」。