今年５月の人事異動で、ＵＳＳ大阪会場の会場長代行に抜てきされた３９歳の磯部恵祐さんは新卒入社から一貫して同会場で経験を積んだ。生え抜きの会場長代行の誕生に、会員各社からも歓迎の声が聞かれるなど、周囲からの期待も大きい。現場経験を生かしたスピーディーな対応や会員に寄り添う姿勢で「気持ち良く取引いただける体制を整えたい」と、まずは基本の徹底を掲げながら「大阪会場ファン」を増やしていきたいと、同会場のさらなる発展を担う。

　磯部さんは短大の自動車工学科を卒業後、ＵＳＳ大阪に新卒入社した。当初は車両課で検査などの業務に従事していたが、数年で営業課に転属し、営業担当として多くの会員と強固な関係を構築してきたが「会員だけでなく、社員全員が協力してくれる体制が整った会場。皆に支えられながら、恵まれた環境で会場長代行を務められることはとても心強い」と話す。

　磯部さんが言うように、同会場の雰囲気はとても良く、全社員が協力し合いながら、必要な時には意見を出し合うような風通しの良い組織が垣間見える。磯部さんも「とにかく日頃から会員のためになる活動を念頭に取り組んでいる。現場経験を生かし、会員の声をしっかりと受け止めながら、情報発信などをスピーディーに行い、気持ち良く取引いただける体制を整えることが自分の役割だ」という。

　近畿エリアには、同会場のほか、全国有数の規模を誇るＨＡＡ神戸や独自のカラーで存在感を示すＵＳＳ神戸の３会場がある。一見、グループ３会場が林立する状況は難しく感じるが、磯部さんは「３会場が近隣にある強みは大きい。３会場が連携し合いながら、会員満足を追求していきたい」と、最大のメリットとして捉え、ＨＡＡ神戸、ＵＳＳ神戸両会場長との協力体制を構築する。

　１０月には「２２周年大記念ＡＡ」の開催を控える中で、８月後半には「ＯＳＡＫＡ夏大記念ＡＡ」を開催する。いずれも大記念ＡＡとして「とにかく出品店件数にこだわった活動を推進したい。日頃の成果として、こうしたイベントを会員の皆さんにご利用いただければ」と、親身な姿勢で会員を迎える姿勢が好印象だ。（室田一茂）

【プロフィール】
磯部恵祐氏（いそべ・けいすけ）。１９８４年（昭和５９年）７月和歌山県美浜町生まれ、３９歳。日の岬など自然溢れる地元で生まれ育ち、サッカーが好きで小、中はクラブチーム、高校は和歌山市内の強豪校で打ち込んだというスポーツマン。
２００５年４月、短大卒業後ＵＳＳ大阪に入社。車両課で車両検査業務などを経験後、営業課へ。２３年５月会場長代行。