ＫＣＡＡ京都（京都市伏見区、大峰高社長）は１０月２０日、「ＫＣＡＡ京都創立１８周年大記念オートオークション（ＡＡ）」を開催した。出品台数７４６台、成約台数４７９台はともに今年度２番目の高水準、活発なセリの結果、６４．２％の高成約率を記録する活況だった。今年度最高実績は４月７日開催の「春の大感謝記念ＡＡ」で記録した出品台数８５４台、成約台数５８８台、成約率６８．９％。今回の大記念では秋口からタマ不足傾向が強まる中で、年度末明けの繁忙期に迫る高水準の実績を叩き出した格好だ。

　セリ開始前のセレモニーでは、大峰功一支配人が挨拶に立ち「弊社は平成１５年１０月に会場をオープンさせていただき、早１８年を迎えることとなりました。平成２５年にはＪＵ京都と業務提携させていただき、日頃より役員の皆様方、並びに会員の皆様にも多数ご協力をいただいております。昨今、自動車業界におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、皆様のご商売におかれましては大変ご苦労されている事と思います。今までに経験のない流れの中で、われわれも試行錯誤を繰り返しながら、オークション運営を行ってまいりました。最近では半導体不足などの影響により、深刻な流通台数の不足となっております。その折に本日の大記念ＡＡを迎えるにあたり、集荷台数を危惧しておりましたが、皆様のご協力により、７５０台もの台数を集荷することができました」と感謝の言葉を述べた。
　また、今後については「コロナ禍に対応すべく、感染対策はもちろん、ネット環境の強化に注力し、多くのネット会員の皆様に安心してご参加いただける会場作りに努めてまいります」と話した。

　今回の大記念ＡＡに際しては、慢性的なタマ不足にも関わらず、ＪＵ京都会員からの出品が２５０台規模に上ったほか、ディーラー出品も１８０台規模だった。「地元である京都府や隣接する滋賀県の会員のため、地域密着の営業展開で、しっかりと地元業界と結束を強化していきたい。毎週コンスタントに出品ボリュームを確保しながら、明確で分かりやすい査定の推進など、会員の皆様が買いやすい環境をこれまで以上に整えたい。自社ネットである『四輪牧場』のサービス向上にも努めたい」（大峰支配人）とする。

　地元業界ではＪＵ京都との提携関係は強固だが「１８周年はスタッフの皆さんの頑張りの賜物。これからもＪＵ京都として、しっかりとバックアップしていき、一緒に盛り上げていきたい。こうした取り組みによる組合事業の活性化にも手応えをつかんでおり、流通事業をはじめ、クレジット事業など、組合の各事業の盛り上げにもつなげていきたい」（東將之理事長）と、同会場を活用した業界活性化に手応えをつかむ。