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令和最新版【査定検査ガイド】(51)トラブルを招く“思い込み査定

 中古車査定の現場では、経験を積むほど車両の特徴や装備構成に対する知識が増え、短時間で効率的に査定を行えるようになります。しかし、その経験が時として「思い込み」を生み、査定トラブルの原因となるケースも少なくありません。

●“付いているはず”が招く査定ミス
 画像①はメルセデスベンツのフロントグリルに装着されたフロントカメラ。
 ベンツマークの上に装着されているモデルの場合、目視で“フロントカメラ”の有無を確認することができます。
 ところが非装着車の場合、この部分にダミーが取り付けられています(画像②)。査定の際に遠目でチェックをするとこの違いに気づけないケースが発生します。
 次にご紹介するのがマツダの「マツダコネクト」。
 マツダ車は、センターディスプレイが標準装備されているモデルも多く、「NAV」ボタンも設置されていることから、一見するとナビ機能付きと思えてしまいます(画像③)。
 しかし実際にはナビゲーション用SDカードが装着されていなければナビ機能は利用できません。
 査定時にディスプレイの存在だけでナビ装備車と判断し、後にナビ機能が使用できないことが判明した場合、取引先や購入ユーザーとの間で大きなトラブルに発展する可能性があります。
 このような事例の特徴は、「知識不足」ではなく「知っているからこその思い込み」が原因といえるでしょう。

●動作確認不足による故障トラブル
 動作確認不足も査定トラブルの大きな要因です。
 近年の車両には電動装備が数多く搭載されており、外観上は正常に見えても実際には不具合を抱えているケースがあります。
 画像④はフォルクスワーゲンの純正情報システム“ディスカバーPRO”の画面。
 「TV」アイコンがあることから“TVチューナー付き”と思い込んで動作確認までしない方も多いはず。
 ところがこの車両、TV画面は表示されず「使用できません」エラーメッセージが表示されていました(画像⑤)。
 査定時に作動確認を省略し、後になって故障が判明すると、様々なトラブルにつながる恐れがあります。

●「見た」「聞いた」ではなく「確認した」
 前述したように査定現場で発生するトラブルの多くは、「知らなかった」ことよりも「知っているつもりだった」ことに起因しています。 
 経験豊富な方ほど、自身の知識や過去の経験に頼りがちですが、車両の仕様や装備は年々複雑化しています。だからこそ、先入観を持たず、一台一台の現車を丁寧に確認する姿勢が重要です。

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