ユー・エス・エス
「公平・公正」な取引環境の構築と、市場の「健全化」がもたらす未来
国内最大のBtoBオートオークションを展開するユー・エス・エス(USS)と、「グーネット」やDX推進でBtoC市場を支えるプロトコーポレーション。自動車流通を牽引する両グループの中心人物4人が集結。コンプライアンスの強化や消費者意識の変化など、業界が大きな転換期を迎える今、これからの時代に求められる市場のあり方や持続可能な成長に向けた戦略、そして連携の未来について熱く語り合いました。
①創業の原点と、市場におけるそれぞれの「存在意義」とは
安藤 当社の原点は1980年に始めた会員制オートオークションにあります。当時の中古車取引は極めて不透明で、価格や状態の基準が曖昧な「暗黙の了解」の世界でした。そこに私たちが持ち込んだのが「公平・公正」という概念です。売り手にも買い手にも偏らない中立な立場を貫くこと。すべての会員様が同じルールのもとで、いつでも安心して適正価格で取引できる場を創る。これが、USSの創業時からシェア45%近くまで積み上げた現在に至るまで、一貫して変わらないコアの考え方です。
白木 USS様が「BtoB」の公平な取引インフラを構築されたのに対し、当社は1977年創刊の『月刊グー』を象徴に、「BtoC」の接点において情報の非対称性を解消することからスタートしました。それまで生活者にとって中古車の価格や状態は非常にわかりづらいものでした。だからこそ私たちは一貫して「情報の開示と透明性」にこだわり続けてきました。業界が持続的に発展するためには消費者が安心して中古車を選べる環境、つまり市場の「健全化」が不可欠であり、これこそが当社の使命だと考えています。
②「公平・公正」を具現化する評価基準とテクノロジーの進化
安藤 「公平・公正」の実現に向け、私たちが最も注力してきたのが「車両評価基準の標準化」と「テクノロジーの導入」です。まだ手作業が主流だった時代から、当社はいち早く独自の検査制度を設けました。検査員の主観を排除し、車のキズや修復歴を厳格に数値化・記号化して公開したのです。さらにサテライトTVやインターネットを活用したオークションへと拡大。遠方の会員様でも画面上の検査票を見るだけで安心して応札できる、情報の信頼性を可視化し続けることがUSSの歴史です。
瀬田 安藤会長が築いた強固な土台を、時代に合わせて高度化していくのが私の役割と考えています。現在、全国19会場を展開していますが、どこで取引しても「全く同じクオリティの評価と安心感」が得られる体制を追求しています。具体的には、検査精度平準化のためにAI技術を導入し、微細な修復歴の検知や外装の評価補助を行う実証を進めています。設備投資も継続しており、デジタルにシフトしてもプラットフォームの底流にある「すべての会員様を公平に扱う」という精神は決してブレません。
③:業界の「健全化」に向けた、情報開示と現場のDXの進捗
白木 私たちが考える「健全化」とは、単なる不正の取り締まりではありません。販売店様が正しい情報を開示し、それによって消費者からの信頼を獲得して適正利益を得て成長していく「信頼の好循環」を生み出すことです。健全な市場とは、売り手と買い手の間に「納得感」がある市場です。その最大の具体例が、第三者機関の専門鑑定士が中古車を鑑定し、結果を公開する「ID車両(グー鑑定)」の仕組みです。当社独自の基準ではなく、日本自動車鑑定協会(JAAA)という完全な第三者に入ってもらうことで評価の信頼性を高めました。走行距離や隠れた修復歴を厳しくチェックした車両を「グーネット」上に「ID車両」として公開することで、ユーザーは「プロの目が担保した安心」を基準に車を選べるようになりました。
松沢 白木社長の言う「グー鑑定」をベースにしつつ、私たちはさらに一歩踏み込み、販売店様の販売プロセスそのもののDXを通じた健全化を進めています。近年、自動車業界では「支払総額表示」の義務化などコンプライアンスの強化が進んでいます。私たちは販売店様が日常業務の中で自然と法令を遵守し、正しい見積もりを出せるよう、営業支援システムのアップデートを重ねてきました。不当な諸費用やオプションの強制追記を防ぎ、最初から総額を提示できるシステムを提供しています。テクノロジーの力で不透明さを排除した環境を作ることが、販売店様を守り、市場の健全化を定着させる近道です。
④BtoBとBtoCの連携がもたらす、自動車流通のシナジー
安藤 一部の事業者による不正行為で業界への目が非常に厳しくなった時期もありましたが、私はこれを「本物が生き残るためのパラダイムシフト」だと前向きに捉えています。ルールを無視して目先の利益を追う企業は淘汰されます。私たちが45年以上貫いてきた「公平・公正」の価値が今ほど再評価されている時代はありません。真面目に商売をしている会員様が報われる市場であり続けるために、プラットフォーマーとしての責任を重く受け止めています。
白木 安藤会長のおっしゃる通りです。消費者の意識は「安ければいい」から「安心できるお店から、納得して買いたい」へとシフトしました。だからこそ販売店様には「透明性」そのものが最大の競争力になります。情報を開示する姿勢が選ばれる理由になるのです。私たちはメディアとして、その真摯な販売店様の姿勢を正しく消費者に届けるパブリッシャーとしての役割をより強化していかなければなりません。
瀬田 当社のBtoBとプロトコーポレーションのBtoCは、まさに表裏一体だと強く感じます。USSのオークションで「公平・公正」に取引された確かな車両が、販売店様を通じて『グーネット』に掲載され、「健全」な形で一般ユーザーへ届く。この流れが機能して初めて日本の自動車流通は成り立ちます。USSで形成される相場価格は業界全体の「基準値」になります。私たちが透明な価格を維持しているからこそ、販売店様も仕入れ原価を正しく把握でき、消費者に対して根拠のある適正価格、つまり松沢取締役の言う「クリアな支払総額」を提示できるのです。
松沢 私たちが展開するDXソリューションのデータ連携においてもUSS様の存在は不可欠です。販売店様が仕入れた車のデータをいかに素早く、正確に自社の在庫管理や広告掲載に繋げられるか。USS様のオークションデータと当社のシステムが円滑に繋がることで、情報のタイムラグや転記ミスがなくなり、ユーザーに常に最新の情報を提供できるようになります。このデータ連携の滑らかさこそが、流通の信頼性を底上げしています。
⑤次世代のモビリティ市場を見据えた展望と未来へのメッセージ
安藤 自動車は人々の生活を豊かにし、経済を動かす極めて重要なインフラです。時代が変わり、どんなにデジタル化が進んでも、最後にビジネスを動かすのは「信用」です。USSはこれからも、どんな時代であっても揺るがない「公平・公正な取引の場」を提供し続け、皆様のビジネスの発展を足元から支え続けてまいります。
白木 誰もが安心してクルマを選び、カーライフを楽しめる世界を作る。そのためには市場の「健全化」を止めてはなりません。消費者の意識が変化し、自動車産業が100年に1度の大変革期を迎えても、私たちの本質は変わりません。私たちはこれからもUSS様をはじめとするパートナーの皆様、全国の販売店様と共に丁寧に伴走し、自動車社会の明るい未来を切り拓いてまいります。
瀬田 次世代を見据え、EV(電気自動車)への対応や、さらなるデジタル化の推進に注力していきます。特にEVは、従来のガソリン車とは異なる「バッテリー残存価値の評価」という新しい課題を抱えています。USSではEVのバッテリー状態を客観的に診断・数値化する仕組みの構築を進めており、これが次世代の「公平・公正」な取引の新たなスタンダードになると確信しています。どのような新しいモビリティが登場しようとも、真の価値を正しく見極める場であり続けます。
松沢 プロトコーポレーションとしては、販売店様の業務効率化を支援する「AIを活用したDX」を加速させます。人手不足は深刻ですが、AIを用いて車両画像の加工を自動化したり、法令に準拠した紹介文を自動生成したりすることで、販売店様が「お客様との信頼関係づくり」という本質的な業務に集中できる環境を整えます。現場の負担を減らしながら情報の質を上げていくアプローチを続けます。
①創業の原点と、市場におけるそれぞれの「存在意義」とは
安藤 当社の原点は1980年に始めた会員制オートオークションにあります。当時の中古車取引は極めて不透明で、価格や状態の基準が曖昧な「暗黙の了解」の世界でした。そこに私たちが持ち込んだのが「公平・公正」という概念です。売り手にも買い手にも偏らない中立な立場を貫くこと。すべての会員様が同じルールのもとで、いつでも安心して適正価格で取引できる場を創る。これが、USSの創業時からシェア45%近くまで積み上げた現在に至るまで、一貫して変わらないコアの考え方です。
白木 USS様が「BtoB」の公平な取引インフラを構築されたのに対し、当社は1977年創刊の『月刊グー』を象徴に、「BtoC」の接点において情報の非対称性を解消することからスタートしました。それまで生活者にとって中古車の価格や状態は非常にわかりづらいものでした。だからこそ私たちは一貫して「情報の開示と透明性」にこだわり続けてきました。業界が持続的に発展するためには消費者が安心して中古車を選べる環境、つまり市場の「健全化」が不可欠であり、これこそが当社の使命だと考えています。
②「公平・公正」を具現化する評価基準とテクノロジーの進化
安藤 「公平・公正」の実現に向け、私たちが最も注力してきたのが「車両評価基準の標準化」と「テクノロジーの導入」です。まだ手作業が主流だった時代から、当社はいち早く独自の検査制度を設けました。検査員の主観を排除し、車のキズや修復歴を厳格に数値化・記号化して公開したのです。さらにサテライトTVやインターネットを活用したオークションへと拡大。遠方の会員様でも画面上の検査票を見るだけで安心して応札できる、情報の信頼性を可視化し続けることがUSSの歴史です。
瀬田 安藤会長が築いた強固な土台を、時代に合わせて高度化していくのが私の役割と考えています。現在、全国19会場を展開していますが、どこで取引しても「全く同じクオリティの評価と安心感」が得られる体制を追求しています。具体的には、検査精度平準化のためにAI技術を導入し、微細な修復歴の検知や外装の評価補助を行う実証を進めています。設備投資も継続しており、デジタルにシフトしてもプラットフォームの底流にある「すべての会員様を公平に扱う」という精神は決してブレません。
③:業界の「健全化」に向けた、情報開示と現場のDXの進捗
白木 私たちが考える「健全化」とは、単なる不正の取り締まりではありません。販売店様が正しい情報を開示し、それによって消費者からの信頼を獲得して適正利益を得て成長していく「信頼の好循環」を生み出すことです。健全な市場とは、売り手と買い手の間に「納得感」がある市場です。その最大の具体例が、第三者機関の専門鑑定士が中古車を鑑定し、結果を公開する「ID車両(グー鑑定)」の仕組みです。当社独自の基準ではなく、日本自動車鑑定協会(JAAA)という完全な第三者に入ってもらうことで評価の信頼性を高めました。走行距離や隠れた修復歴を厳しくチェックした車両を「グーネット」上に「ID車両」として公開することで、ユーザーは「プロの目が担保した安心」を基準に車を選べるようになりました。
松沢 白木社長の言う「グー鑑定」をベースにしつつ、私たちはさらに一歩踏み込み、販売店様の販売プロセスそのもののDXを通じた健全化を進めています。近年、自動車業界では「支払総額表示」の義務化などコンプライアンスの強化が進んでいます。私たちは販売店様が日常業務の中で自然と法令を遵守し、正しい見積もりを出せるよう、営業支援システムのアップデートを重ねてきました。不当な諸費用やオプションの強制追記を防ぎ、最初から総額を提示できるシステムを提供しています。テクノロジーの力で不透明さを排除した環境を作ることが、販売店様を守り、市場の健全化を定着させる近道です。
④BtoBとBtoCの連携がもたらす、自動車流通のシナジー
安藤 一部の事業者による不正行為で業界への目が非常に厳しくなった時期もありましたが、私はこれを「本物が生き残るためのパラダイムシフト」だと前向きに捉えています。ルールを無視して目先の利益を追う企業は淘汰されます。私たちが45年以上貫いてきた「公平・公正」の価値が今ほど再評価されている時代はありません。真面目に商売をしている会員様が報われる市場であり続けるために、プラットフォーマーとしての責任を重く受け止めています。
白木 安藤会長のおっしゃる通りです。消費者の意識は「安ければいい」から「安心できるお店から、納得して買いたい」へとシフトしました。だからこそ販売店様には「透明性」そのものが最大の競争力になります。情報を開示する姿勢が選ばれる理由になるのです。私たちはメディアとして、その真摯な販売店様の姿勢を正しく消費者に届けるパブリッシャーとしての役割をより強化していかなければなりません。
瀬田 当社のBtoBとプロトコーポレーションのBtoCは、まさに表裏一体だと強く感じます。USSのオークションで「公平・公正」に取引された確かな車両が、販売店様を通じて『グーネット』に掲載され、「健全」な形で一般ユーザーへ届く。この流れが機能して初めて日本の自動車流通は成り立ちます。USSで形成される相場価格は業界全体の「基準値」になります。私たちが透明な価格を維持しているからこそ、販売店様も仕入れ原価を正しく把握でき、消費者に対して根拠のある適正価格、つまり松沢取締役の言う「クリアな支払総額」を提示できるのです。
松沢 私たちが展開するDXソリューションのデータ連携においてもUSS様の存在は不可欠です。販売店様が仕入れた車のデータをいかに素早く、正確に自社の在庫管理や広告掲載に繋げられるか。USS様のオークションデータと当社のシステムが円滑に繋がることで、情報のタイムラグや転記ミスがなくなり、ユーザーに常に最新の情報を提供できるようになります。このデータ連携の滑らかさこそが、流通の信頼性を底上げしています。
⑤次世代のモビリティ市場を見据えた展望と未来へのメッセージ
安藤 自動車は人々の生活を豊かにし、経済を動かす極めて重要なインフラです。時代が変わり、どんなにデジタル化が進んでも、最後にビジネスを動かすのは「信用」です。USSはこれからも、どんな時代であっても揺るがない「公平・公正な取引の場」を提供し続け、皆様のビジネスの発展を足元から支え続けてまいります。
白木 誰もが安心してクルマを選び、カーライフを楽しめる世界を作る。そのためには市場の「健全化」を止めてはなりません。消費者の意識が変化し、自動車産業が100年に1度の大変革期を迎えても、私たちの本質は変わりません。私たちはこれからもUSS様をはじめとするパートナーの皆様、全国の販売店様と共に丁寧に伴走し、自動車社会の明るい未来を切り拓いてまいります。
瀬田 次世代を見据え、EV(電気自動車)への対応や、さらなるデジタル化の推進に注力していきます。特にEVは、従来のガソリン車とは異なる「バッテリー残存価値の評価」という新しい課題を抱えています。USSではEVのバッテリー状態を客観的に診断・数値化する仕組みの構築を進めており、これが次世代の「公平・公正」な取引の新たなスタンダードになると確信しています。どのような新しいモビリティが登場しようとも、真の価値を正しく見極める場であり続けます。
松沢 プロトコーポレーションとしては、販売店様の業務効率化を支援する「AIを活用したDX」を加速させます。人手不足は深刻ですが、AIを用いて車両画像の加工を自動化したり、法令に準拠した紹介文を自動生成したりすることで、販売店様が「お客様との信頼関係づくり」という本質的な業務に集中できる環境を整えます。現場の負担を減らしながら情報の質を上げていくアプローチを続けます。


