ＴＡＡ関東（千葉市美浜区、北口武志社長）は６月１２日、「ＴＡＡ５８周年記念ＡＡ Ｐａｒｔ１」を開催した。

　当日のセリは出品３０６２台を集め、成約２６４２台、成約率８６.３％、平均成約単価９３万円の高実績を記録した。

　ＴＡＡは毎年６月を周年月間と題し、ＴＡＡ全会場で会員に感謝の意を込めたイベント企画を実施している。本年は「５８周年感謝賞」に能登半島地震被災地応援として能登牛カレーを用意。また、周年月間恒例となった取引社数１社につき２００円を売上から拠出、寄付する会員参画型のチャリティキャンペーンも実施する。
　
　ＴＡＡは１月に累計出品台数１８００万台を達成。２５年１月-５月期の出品台数は前年比１１６％となり、全国ＡＡ市場の同１１１％を上回る伸長を見せ活況なセリが行われている。その中でＴＡＡ関東の出品台数は同１１４％、成約率は８５.１％の高実績を記録している。

　ＴＡＡ関東は、阿部祐輔会場長が関東会場をはじめ、埼玉サテライト会場・北関東ヤード・多摩ヤード・岩槻ヤードと、会場および各ヤードが計画を上回る出品台数をいただき、安定したオークション開催ができていると話すように、より身近な出品の場を提供し出品店の利便性向上に努めている。９月にはＴＡＡ関東 茨城ヤードの開設も控え、さらなるセリ環境の充実を図っていく。
　
　また、ＴＡＡ関東は、他のＴＡＡ会場と異なるコーナーづくりに取組み、福祉車両やフォークリフト、ハイブリッド・ＥＶなど、関東会場独自のコーナーを立ち上げてきた歴史がある。中でも「福祉車両コーナー」は、架装や装備品の動作確認はもとより、わかりやすいアイコンで介護装置の紹介や課税・非課税対象を掲載するなど、工夫を凝らし会員目線を以って、買いやすい環境づくりに努めてきた。
　その「福祉車両コーナー」の認知をさらに高め、ニーズに応えられるコーナーを目指し、昨年から「ハートフルフェスタ」を始めた。５月に開催し３回目を迎えたが、参加出品店数は増えているという。昨年はＴＡＡ関東が所在する千葉県内の出品店を中心に声がけしていたが、今回は北海道や中部エリアからもハートフルフェスタに参加し、その輪は広がっている。
　阿部会場長は「企画趣旨に賛同いただき、ニーズも高い。ＴＡＡ関東の福祉車両コーナーは歴史と知見がある。これは関東会場の強み。加えて地道な活動が出品店数と出品台数の増加につながった」と話した。
　
　当日は「千葉県オールディーラーコーナー」を特設。過去最高の出品５３７台を集め、開催を盛り上げた。同コーナーは３カ月に１回のペースで特設されるが、出品店と落札店に浸透し、認知は広がっている。
　塩田昌之営業室長は「コーナー条件等を見直し、参加いただきやすい環境づくりに努めた。また、営業も精力的に活動し、認知拡大に繋がっている」と話す。
　阿部会場長も「皆が前向きに取り組み、率先して行動している」と話した。

　セリ前にあいさつに立った阿部会場長は「ＴＡＡは昭和４２年に日本初の中古車オークションを開催して以来、会員の皆様の温かいご支援を賜り５８周年を迎えることができた。本年１月には累計出品台数１８００万台も達成し、会員様に心より感謝」と謝辞を述べた。
続けて「ＴＡＡは６月を５８周年記念月間と題し、感謝の意を込め多彩な企画を実施する」と述べ、各種企画を紹介。ＴＡＡ全会場統一の企画としてＳＤＧｓの一環として行う会員１社につき２００円分を各会場所在の地方自治体へ寄付するチャリティキャンペーンの実施や能登半島地震の復興支援として「５８周年感謝賞」も用意した。その他にも恒例のお客様アンケートを実施し、会員の声を会場運営に活かしていく。
また、今後の取り組みについては、ハード・ソフト両面での強化として、兵庫・広島両会場の４レーン化や、ＴＡＡ関東会場茨城ヤードの開設などインフラの拡充と、「TC-webΣ」の機能強化といったＤＸ化を推進し、会員の利便性向上への取り組みを紹介した。
最後に「ＴＡＡを運営するトヨタユーゼックは、本年７０周年を迎えた。今後も各地域の中古車流通に貢献していく。引き続き安心、安全なオークション会場として、ご活用いただけるよう、きめ細やかな営業活動の推進と検査制度の向上に磨きをかけ、皆様の商売にお役立てるよう従業員一同邁進していく」と述べた。