ビッグモーターグループのハナテン（大阪市城東区・米倉晃起社長）が徳島県内２店舗目として出店した「ビッグモーター（ＢＭ）徳島上板店」（徳島県上板町）が６月２７日のオープンから、順調な滑り出しを見せている。販売とサービスの併設型店舗として、オープン当初３日間だけで、２０６件もの車検予約を獲得するなど、車販だけでなく、車検や一般整備などをきっかけとしたユーザーとの接点強化を推進し、地域に根差した店舗運営が新店を軌道に乗せている。

　同店は、ハナテンの関連会社、ビーエムハナテンによる新規出店。既存のＢＭ徳島店に次ぐ、徳島県下２店舗目のＢＭ店。全１０ストール（検査ライン１ストールを含む）を持つ大型のサービス工場が特徴で、車販とサービス、保険といった総合営業を推進するＢＭ店の標準的モデル。敷地面積は１万１３８５平方メートル、店舗の建築面積は１０１６平方メートル。オープン時には約２００台の車両を展示、現在も１３０台規模の展示車両をゆったりとした敷地に配置している。

　同店のある徳島県板野郡の人口は約１０万人規模。上板町に隣接する藍住町や北島町は過疎化が進む徳島県の中でも人口が増加傾向にある注目エリア。同店の周辺には、イオンタウン上板などがあり、週末は多くの地元客で賑わうエリアへの出店。

　６月２７日のオープンからの３日間には、車両販売において９３台の受注を獲得したほか、「１００円オイル交換」には２６６件の入庫があり、車検予約を２０６件獲得し、幸先の良いスタートを切った。また、自動車保険の獲得にも注力しており、１カ月間で、新規保険契約31件を獲得したスタッフもいるという。

　原田達矢店長は「オープン当初から来場が多く、年配の方にも多く来店していただけた。まずはオイル交換などをきっかけに来店していただき、利用してもらうことで、つながりを作っていきたい」とする。一方で「若いスタッフが多く、個々の成長を促しながら、全体のビジョンと上手くベクトルを合わせられるような店舗運営を推進し、人と店舗を成長させたい」（原田店長）とする。地元採用のスタッフが多く、地域密着営業により、地元客のリピーター拡大などに注力し、管理客の最大化につなげる考えだ。