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「ディーラー特選コーナー」新設し小売りダマ集荷へ

  • 「ディーラー特選コーナー」新設し小売りダマ拡充へ 「ディーラー特選コーナー」新設し小売りダマ拡充へ
  • 1971年(昭和46年)式の「ブルーバード(KP510) 1971年(昭和46年)式の「ブルーバード(KP510)

「日産ブランド」で高年式・高額車供給に注力

 日産大阪AA(大阪市此花区、藤木英男社長、NOAA)は6月から、ディーラー出品で高年式・高額車中心の厳選車を集めた「ディーラー特選コーナー」を新設した。グループ会社の日産大阪(大阪市西区、小林恭彦社長)が出品母体で、下取り、買取り車を中心に、小売りに即した出品車を集めて、バイヤー層の拡大を狙う。

 日産陣営では「エクストレイル」や「セレナ」、「ルークス」などの新車販売が好調で、下取り、買取り車の内容も充実している。これまで貿易向け中心だった同会場で、高年式・高額車の出品も加速させ、グループのシナジー効果を高める考え。全国日産系でも最大規模の販売ボリュームを有する日産大阪の母体を活かすとともに、ブランド力向上につなげる

 藤木社長は「新車から中古車、オークションという流れの中で、出口戦略を明確にしていきたい。強みである貿易向け中古車のボリュームを維持しながら、国内消費者に向けた小売りダマの確保にも取り組んでいくため、グループの連携を強めていきたい」と話す。

 日産大阪では、新車販売における個人リースの比率も着実に拡大傾向にある。管理客の車齢も5年未満が半数を占めるなど、定期的な新車代替のサイクルが確立されつつある。コンスタントに入庫する下取り車を効率的に再販するため、同社の中古車管理センターと隣接する同会場を活用することで、陸送経費などを圧縮、収益力が高まることが期待できる。

 同会場では、昔ながらの「手ゼリ」による活発なAA開催が特徴だが、近年は外部ネットにも接続し、手ゼリとネットを融合したハイブリッド型のセリで着実にバイヤーを拡大している。一方で貿易向け中古車中心というイメージも強く、今後はグループ間の協力体制強化により「日産大阪」ブランドで幅広いバイヤーを呼び込みたい考えだ。

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