JU埼玉（さいたま市岩槻区、添野健会長・理事長）は6月28日、JU埼玉適正販売店向けに同店認定中古車制度説明会を開催した。この説明会では、適正販売店認定制度、中古車の支払総額表示に関する改正規約、JU埼玉適正販売店認定中古車の概要、グー鑑定書の活用についての詳細が提供された。

　JU適正販売店認定制度は、お客様が安心して信頼できる店舗を選ぶための目印となる。この制度は、一定基準を満たした店舗を第三者であるJUが認定するものであり、消費者のカーライフを末永くサポートするための重要な基盤となる。

　2023年10月1日に施行された中古車の「支払総額」の表示に関する改正規約についても解説があった。この改正は、消費者が安心して中古車を購入できるようにするため、広告の安価な「車両価格」に高額な追加費用を加える詐欺まがいの販売を排除することを目的としている。すべての必要費用を含んだ価格を「支払総額」として表示することが求められた。

　中古車業界健全化に向けたJU埼玉とプロトコーポレーション（名古屋市中区、神谷健司社長）が共同で進めるこの取り組みは、生活者が安心・安全な中古車を購入できる環境を提供することを目指している。JU適正販売店の中古自動車販売士が品質の良い車両を提供し、アフターフォローまでしっかりとケアすることで、消費者の信頼を得ることを目指している。

　JU埼玉適正販売店認定中古車の条件は、第三者機関による鑑定を基にした評価書（グー鑑定書）を発行すること、車両状態が初年度登録から7年7万キロ以内、修復歴なし、評価点が外装・内装ともに星4以上であることとされている。さらに、認定工場または指定工場で12か月点検・整備を実施し、認証番号入りの記録簿を発行する必要がある。また、新車の特別保証同等以上に準ずる保証内容が付帯され、保証期間が1年以上、走行距離無制限であることも条件である。

　また、同制度の認定中古車は、グーネットの特設サイトに掲載されユーザーへの高い認知が訴求される。生活者が安全で健全な中古車を安心して購入できる環境を創造し、健全な中古車業界を通じて社会に貢献することが目的である。

　この説明会は、中古車業界の最新情報を提供し、適正な販売方法を普及させるための重要な機会となった。参加者からは、業界の健全化に向けた取り組みに対する期待の声が多く寄せられた。