今年10月、ＵＳＳ静岡会場の会場長代行に就任した佐藤圭氏。３６歳の若さを活かしながら、２６年の歴史を持つ同会場に新しい風を吹き込んでいく。

　同氏は２００８年４月ユー・エス・エスに入社、名古屋会場車両課に配属、検査員としてスタートした。入社のきっかけは、もともと車に興味があり、しかも国産、輸入車問わず全てのメーカーの車種に携わることができるということであった。６年半の検査員経験を「検査はその車の評価を正しく判断するための基準となり、オートオークションにおいて特に重要なセクションだと感じている。また、検査や商談コーナーでの接客を通して会員様と深い話をすることができ、コミュニケーションを図るとともに、その重要性を理解することができた」と振り返る。

　１４年１０月には同会場の営業課に異動、クレーム対応を中心に担当しながら、外訪、集荷、イベント企画などを経験した。担当であったクレームについては「出品店、落札店双方の中間に立ち、時に意見の相違から苦労することもあるが、解決した時は会員様から感謝されることも多く、やりがいのある仕事だと感じた」としている。

　営業課を５年経験した後、出品車両をデータ化する電算課に異動。同課では責任者を任せられることとなり、スタッフを取りまとめる大切さの重要性を理解することとなる。特にメンタルの維持やスタッフ間のバランス調整など、目に見えない部分のケアには気を使っていた。

　今後の抱負について「積極的に現場に入ることで、会場の問題点を洗い出し、改善していきたい。また、電算課での経験を活かし、全てのスタッフと平等に接していく。静岡県の会員様、土地柄をよく知り、自分をさらけ出すことで、１日でも早く会員様に認めてもらいたい。そのために、自分のできることを全力で取り組んでいく」と意気込む。　
（福井伸幸）

【プロフィール】
佐藤圭（さとう・けい）１９８６年（昭和６１年）２月生まれ、３６歳。愛知県大府市出身。２００８年４月入社、名古屋会場車両課配属、１４年１０月同会場営業課、１９年１０月同会場電算課を経て、２２年１０月静岡会場、会場長代行に就く。学生時代はサッカー部キャプテンを務め、高いリーダーシップを発揮。趣味はバスフィッシング。