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【2020年 年頭所感】いすゞユーマックス 代表取締役社長 小美濃洋

お客様の信頼を積み重ね、選ばれるいすゞユーマックスに

 新年明けましておめでとうございます。

 皆様におかれましては夢と希望も新たに2020年の新春をお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。会員の皆様をはじめ、関係各位様から旧年中に賜りましたご支援、ご愛顧に心から御礼申しあげます。

 さて昨年は「令和」の改元を受け、新たな時代のスタートとなった一年でした。日本経済も緩やかな成長基調を示す中、消費増税前の駆け込み需要も期待されていました。しかし、思った程の駆け込みも見られず10月以降は厳しい市況にあると言えます。その背景には台風等の災害も大きく影響していると思われます。消費も欲しいものではなく必要なもの、また「人生100年時代」を受け、将来を考えた消費行動が目立つようになってきたと思われます。今年は東京オリンピック開催も控えておりますが、昨年はスポーツ界が日本を盛り上げてくれた一年でした。まだ記憶に新しいラグビー日本代表のベスト8進出、他種目においても日本選手が世界で活躍し、スポーツを通じて日本中を沸かせてくれました。

 当社に置きましては、昨年はいすゞユーマックス創立20周年の節目の年を迎えることが出来ました。これもひとえにお客様のご支援、ご協力の賜物と感謝を申し上げます。また、私自身にとりましてもいすゞユーマックス社長に就任し、とにかく動き回った一年でした。中古車事業や中古車オークションといった車両流通に携わる経験は初めてのことです。ただ、自動車業界に36年身を置いていますが、改めて大切なのは「現場」と感じました。会員様との話は新鮮であり、多くの方から学ぶ機会をいただいております。引き続き、動ける限り現場の方々と接していきたいと思っております。

 トラックの中古車流通市場につきましては、変化を想定する力、行動がより重要さを増していると思います。中古車流通の現状は、大きく分けると国内向けへの再販と海外の二通りです。  
国内は変化が起きてもある程度想定の範囲内で考えられます。一方の海外は、ある日突然、輸出仕向地の事情が変わり輸出が止まるなどビジネス環境も一変することもあります。

 少し前まではアセアンを中心とした東アジアで日本車は独壇場でした。しかし、日本製トラックの排ガス規制仕様車が、新興国市場ではミスマッチに、また、中国製トラックの台頭など、従来の市況とは異なり、海外は大きな転換期を迎えていると感じます。その中で当社の中古車流通事業をどう進めていくかが課題です。中国製トラックの品質は確かに良くなっています。ただ、トラックは売るだけではなく、売った後が商機の一つです。消耗部品が揃う、あるいは,出先で急に故障が起きても部品を調達でき、何とか帰って来られるトラックが、海外のお客様にとって選ぶ一つの基準になると考えます。そういう点において日本製トラックのアドバンテージはまだまだあります。2020年は次の時代に向けて手を打っていく年にしていきます。

 2020年は次代に向けて二つの取組みを行います。一つは既存の事業であるオークションや営業をどう、より強くしていくか。強くするためには、ソフトとハードの両面から取り組んで参ります。ソフト面では人の強化を通じて「お客様の信頼」をしっかり得ることです。また、良いトラックを安心して出品できる、あるいは購入できる場を提供するのが、いすゞユーマックスの役割。その役割を全うするためには、出品車のより透明度の高い車両検査が一番のカギになってくると考えています。車両検査をしっかり行っていくために社内教育と資格制度を11月からスタートさせました。現時点でも会員様から「いすゞユーマックスの出品車は安心できる」との声をいただいておりますが、この声をより大きく、強くしていくことが必要と考えています。

 ハード面では1月から九州会場で下回りの画像撮影を開始します。目に見えない箇所でもきっちりと訴求することで、お客様の信頼を一つ一つ得ながら既存の事業を強くしていくことを一つの柱として、将来的には神戸、東京にも導入していきたいと考えております。

 二つ目は将来に向けての取組みです。当社の強みは何かを考えながら、その強みを中古車に関わる分野で活かすことです。昨年12月、一つの取組みとして、商品化工場を印西地区に設置しました。ここでは中古車の商品化に向けての加修を行っていきますが、将来的には商品化工場の機能を会員様にも広げていきたいと考えております。ただ、商品化と言いましてもどの地域で何を運ぶか、何に使うかで仕上げの程度も変わってきます。例に挙げれば食品を運ぶ、通学路を通るトラックであれば見栄えや清潔さが必要ですし、ダンプは外装よりも機能性が重要になります。これらの点を踏まえ、まずは使う地域や使用法をマトリクスで考え、仕上げをどの程度行うかを掴んでいきます。その為に、まずは台数をこなし、次に小売りに出すとしたらどの地域に出すべきかを費用も含め把握していきます。

 この二つの取り組みを柱にどう進めていくかが重要です。進めていく上で当社に限らず他社との連携も模索し、得意領域をお互いに補完し、両社にとってメリットが生まれるのであれば今までの枠組みにとらわれず考えることも一つの方法です。従来の考え方に捉われず、まずはやってみることが大事と考えております。考えている間に時代は動く。100%の確信を持てなくとも、70%の状態で動くことでわかることもあります。綺麗な絵はだれでも描ける。現場を知った上で、戦略、戦術を立案し、複眼的な目を持って施策を打っていきたいと思います。

 オークションでは、まず現実、市況をしっかり見ること。その上で目標を設定し、取り組んでいきます。数字づくりを目的に短期に出品数を上げることはできるが、短期が良いだけでは負のサイクルに陥ります。正のサイクルに導くために必要なのは、一言で言えばお客様の信頼をいただくこと。その為に何をやるべきかを積み重ねていきます。一見、遠回りに見えますが、お客様から信頼をいただくことで、あの会場に出品すれば成約になる、買えるとなれば評判も良くなり、出品台数も増え、成約率も良くなるというのがあるべき姿と考えています。結果だけ追いかけてもプロセスが抜けては何の意味もなしません。私はプロセスを重視します。花開くのは何年先かもわかりませんが、プロセスがわからないと検証もできません。将来的にお客様も会員様もいすゞユーマックスを選んでよかったと言っていただけるのが一番。選んでいただくために何をすべきかを追求していきます。

 最後になりますが、お客様に選んで頂けるオークション会場、お客様にお役立ちできる、いすゞユーマックスを目指しまして、社員一同、一層の努力を重ねてまいる所存でございます。本年も、いすゞユーマックス、いすゞモーターオークションを一層ご愛顧賜りますようお願い申しあげます。

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