人の信頼のための教育認定制度である中古自動車販売士制度に続く、販売店の信頼のためのＪＵ適正販売店認定制度がスタートした。同制度は、一定の基準を満たした中古車販売店を認定する仕組みで、お客様に対して安心と信頼のお店選びの目印となる。このほど適正販売店として認定されたカーパークロイヤル塚田長志社長に話を聞いた。

■適正販売店に認定されるには
　ＪＵ中販連の定める９項目の申請要件全ての基準を満たす必要がある。例をあげると、自動車公正取引協議会の会員であること、古物管理者講習会やCS基礎研修、車両見極め研修などを修了していること。中古自動車販売士が在籍していること、使用している注文書が裏面約款を含め業界標準のモデル注文書の内容に準拠していること等が条件となっている。加えて自動車公正競争規約を遵守し、消費者トラブルが起きた際には認定申請をした協会の指導を受けることについて誓約する必要がある。

■消費者に選ばれる販売店とは
　お客様が困った時に相談される店でありたい。中古車販売において仮にトラブルになったとしても、それはむしろお客様の生の声が聞けるビジネスチャンスだと思っている。真摯に細やかに対応すれば、必ずお客様は分かってくれるし、次にもつながっていく。トラブルから逃げていては何も生まれない。忠実に確実に信用を積み上げることが何よりも大切だと考えている。すぐに消費税が１０％になる時代が到来する。自動車は高額商品なので、ある程度は、個人間売買が行われるようになるであろうと言われている。今後、消費者が販売店から中古車を買う理由は、「安心と信頼」以外にはないと思っている。多少値段が高くても安心が付与されるからこそ、個人からではなく販売店から購入するという時代がもうすぐ来る。その時に我々「販売店」が消費者から選んでいただくには、適正な販売を行うこと、何かあった時は真摯に対応をすること。これらの積み重ねで信用を積み上げるしか方法はないと思っている。

■認定制度について
　厳しい申請基準はないといけない。面倒がらずに襟を正せる業者でないといけない。適正販売店とは、気持ちのある販売店の集まりだ。この制度に何のメリットがあるのかと聞かれることがある。メリットは受けるものではなく、自らがつくりだすものだと思う。今後、業界を取り巻く環境も激変するので、これまで以上に信頼と安心を勝ち取る必要がある。適正販売店も認定を受けたらそれで終わりではなく、むしろそこがスタートではないかと思う。販売士制度もそうであるが、この制度を活用することにより、意識の向上にもつながる。当然マインドも高まる。危機感も養われる。会社を守り基本に忠実になれる。様々な課題にチャレンジし、堂々と胸をはる。それら全てが我々会員店にも返ってくる。そして適正販売店制度が広く消費者に認知され、業界全体が健全に発展することを切に願う。


【店舗情報】
株式会社カーパークロイヤル
長野県塩尻市広丘吉田１００４−１
電話０２６３−８５−３６１８
代表者：塚田長志