ハナテン（米倉晃起社長）が主催するハナテンオートオークション（大阪府松原市）は７月１７日、「８７１０オークション設立２９周年大記念ＡＡ」を開催した。ユーザーコーナー１、２の出品台数合計が１０００台を上回るなど、ビッグモーター（ＢＭ）グループ各店からの良質車出品が小売りダマを求めるバイヤーの熱いコールを引き出した。

　今回の大記念ＡＡでは、前年同期を２５７台上回る出品台数２６１９台を集め、成約率は前年同期比０．９ポイント増の５９．９％となった。台数を伸ばしながら、底堅い応札で成約率も上昇した格好だ。
　
　同会場では、ハナテン、ＢＭ各店の下取り、買い取り車出品が毎週コンスタントに集まっており、消費税率引き上げ後の今年４月以降も平均２４００台強のＡＡ規模を堅持する。
　高本理会場長は「外部応札が６割前後あることも強み。良質小売りダマが集まる『ユーザーコーナー』など、ＡＡ業界全体で流通量が減る中で、下取り、買い取り車の出品がセリを支えている。成約率、成約単価とも高く、今回の記念ＡＡでも出品店数が２割程度増加した」と、持ち前のバイイングパワーの強さが同会場を支えている。

　当日は、大記念ＡＡの特別企画として、「ユーザー０円売切りコーナー」（１０台限定）を特設した。小売りに適した高年式車を０円から競るとあって、大記念ＡＡを盛り上げ、活発なコールが入った。

　会場内では、大阪名物「串かつ」の有名店として人気の新世界「だるま」の屋台を特設、来場会員を楽しませた。また、だるまの「カツサンド」も数量限定で来場会員に提供し、長丁場のＡＡに参加する会員を労った。