ＺＩＰ東京（東京都江戸川区、藤田吉宣社長）は１２月６日、現在のＪＡＡ会場（東京都江戸川区）でのオートオークション開催を、２０２６年１月２４日よりＵＳＳ横浜会場（神奈川県横浜市鶴見区）に移転し開催すると発表した。
　開催曜日（土曜日）とセリスタート時間（午前１１時）は変更無し。同社は出品台数増加に伴う事業拡大とサービス向上を目的としており、今回の移転でさらなる成長を目指していく。

　ＺＩＰ東京は２０１９年５月にＪＡＡ会場で単独開催としてオープンして以降、出品台数、成約台数ともに毎年前年度実績を上回る成長を続けている。
　特にこの約６年半での成長は著しく、２０１９年度の１開催平均出品台数は２１４台、成約台数は１２３台であったが、２０２５年度には平均出品台数が４７２台、成約台数が２１９台となり、出品台数は２倍以上に、成約台数も約２倍に伸長している。また、今年の１月１８日のＡＡ開催では過去最高出品台数となる５８５台を集めた。この間、「メルセデス・ベンツ正規ディーラー」や「ＢＭＷ正規ディーラー」などの輸入車正規ディーラーコーナーに加え、「ヴィンテージカーコーナー」を定期設置するなど、『輸入車のジップ』ならではの良質でバラエティに富んだ輸入車の活発な取引を実現してきた。

　藤田社長は移転の理由について、「出品台数の増加に伴う事業拡大と、今後の安定した運営、さらなるサービス向上を目的」と説明。また、「神奈川県エリアの出品店も多く、その利便性や会場スペースを考慮し、ＵＳＳ横浜会場への移転開催を決定した」と述べた。

　セリ前に藤田社長が登壇し移転発表を行った。「ＺＩＰ東京会場は２０１０年に千葉県柏市より移転し約１５年、単独開催としては約６年半、このＪＡＡ会場でオークションを開催してまいりました。６年前の単独開催当初は２００台にも満たない出品台数から始まりましたが、本年度は６００台に迫る台数まで成長することができました」と振り返り、「会場をお借りし運営を支えていただいたＪＡＡ会場の皆様、また、積極的なご参加でセリを盛り上げていただいた会員の皆様のおかげと、心より感謝申し上げます」と述べた。
　一方で、台数増加に伴い運営面での不都合も増えてきたため、今回の移転は「扱い量増加だけではなく、より一層今後の業務拡充ならびにサービス向上を図るため」であると強調した。
　新会場となるＵＳＳ横浜会場は、２０２６年１月より新会場として新設される予定であり、「気持ちも新たに会員の皆様の使い勝手が良い会場作りを目指し、さらに邁進していく所存」と述べた。また、移転を快諾していただいたユー・エス・エス社に対しても感謝の意を示した。

　現在のＪＡＡ会場でのオークションは、１２月１３日の「２０２５ファイナルオークション」をもって終了となる。