新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。ここに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

　まず一年前の能登半島地震におきまして被災された皆様方に心からお見舞い申し上げますとともに、一日でも早い復興と、平穏な日々を取り戻されることを心より願っております。

　さて昨年を振り返りますと、歴史的な出来事が数多くありました。スポーツ界では、大谷翔平選手がメジャーリーグ史上初の「５０－５０」を達成し、所属するＬＡドジャースがワールドシリーズ制覇をする快挙を成し遂げ、世界中を沸かせたことは記憶に新しいところでございます。そして経済界でも、新たな局面を迎えた一年となりました。春闘では３３年ぶり５％以上の賃上げが実現し、「賃金と物価の好循環」への道筋が見え、また、長期にわたる金融異次元緩和が終わり、日本銀行は「金利のある世界」に向けて新たな一歩を踏み出しました。株式市場では日経平均株価がバブル期の最高値を超え、４万円台を記録するなど、新たな成長局面に向けて動き始めました。

　一方で、日米の金利差を要因とした為替市場の動向やトランプ次期大統領の再選による米国の通商政策や地政学リスクなど、不透明な要因も多く、日本経済に対する影響を注視しつつ、柔軟な対応が求められる一年でもありました。

　自動車業界におきましては、メーカーの不正認証問題による生産停止、原料価格の高騰や金利の引き上げ予測などが影響し、国内の自動車生産台数は約８５０万台、販売台数におきましても、約４５０万台となりコロナ禍以降、回復基調にあった両面において前年を下回りました。
　一方で、中古車業界の販売台数は約３７０万台の前年比１０３％で、新車の生産や販売が一時停滞するなか、中古車への需要が高まる動きがありました。弊社ではこうした市場の変化にも対応し、業界全体の健全化に向けて支払総額表示や車両状態の開示などの取り組みを推進しつつ、業界への信頼回復にも努めてまいりました。

　また、昨年は弊社グループにとりましても大きな節目となる一年でした。本社を新社屋へ移転し、グループ本部を一箇所に集約することで、より効率的で迅速な運営体制を整備いたしました。さらに、社員の働きやすい環境づくりにも注力し、フリーアドレスの導入や多目的スペースおよびフィットネスルームを完備するなど、次世代を見据えた新たな挑戦をスタートさせております。また新規事業である輸入車販売事業においては大きな進展がありました。新規オープンしたＤＳオートモビルの正規販売店に加え、新たに６ブランドの取り扱いを開始し、多くのお客様にご支持いただきましたことを心より感謝申し上げます。本年につきましては、更なる西日本エリアでの成長を目指して、Ｊｅｅｐ米子の新店舗オープンを皮切りに中四国エリアへ続々と新規店舗を展開いたします。これにより、輸入車ディーラー市場においても、より多くのお客様に高品質なサービスと製品をご提供できる体制を整えてまいります。

　ＡＡ事業におきましては、厳しい市場環境の中でも会員の皆様のご協力のもと、安心で安全なセリ環境を維持し、成約台数において８．５万台の前年比１０６％と前年を上回る成果を挙げることができました。しかしながら足元では、出品台数は約１５万台となり前年並みの結果となりました。新車の供給遅れや旺盛な輸出需要の影響で中古車市場の慢性的なタマ不足の状況は変わっておらず楽観視はできません。その様な環境下でありますが、弊社ＬＡＡ全会場ではより良いサービスを提供できるよう各コーナーの統合再編を行いました。これにより、セリの進行をスムーズにし、会員の皆様がニーズに合った車両を効率的に選択いただける環境を整備いたしました。

　今後も地元業界との強い協力体制の下、会員様のニーズに応えるべく幅広く「量」「質」ともに追い求めてまいります。本年も引き続き、地域に密着した信頼のあるAA会場づくりを目指し、会員様の利便性向上、ビジネスチャンス拡大に貢献してまいります。

　今後も変化する自動車業界のなかで、シティライトグループは、安心してご利用いただける店舗運営を心掛け、また、スポーツを通じて、各地域の皆様との関係性を大切に地域に貢献できる企業運営に努めてまいる所存です。

　最後になりましたが、本年におきましても、引き続きシティライトグループの活動にご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方にとって新年が健全で実りある年となりますように、心からご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。