ＴＡＡ九州（福岡県小郡市、北口武志社長）は１０月１０日、「九州会場オープン２３周年記念ＡＡパート１」を開催した。出品台数３５６７台と成約台数２８０５台はともに今年最高実績、成約率は７８．６％という高実績だった。当日は「ダイハツコーナー」を特設したほか、「スバルコーナー」、「マツダコーナー」の３コーナーに落札賞を設けた。アライアンス先の各メーカー系列から多数の良質車が集まり、高成約率をけん引した。

　セリ開始前のセレモニーであいさつに立った坂田仁志常務理事は「２０００年１０月からオークションを開始して以来、早２３年が経ちました。皆様に育てていただいたことを心から感謝いたします。今回の周年記念では、月間を通じた福祉施設へのチャリティー企画などを展開いたしますので、皆様の温かいご協力を宜しくお願いします」と感謝の言葉を述べた。

　稲田桂二会場長は「本日はダイハツとスバル、マツダの３コーナーに落札賞をご用意しました。本日は皆様の活発なコールで23周年記念ＡＡを盛り上げていただきますよう、宜しくお願いします」とあいさつを述べた。

　同会場の２０２３年１～９月出品実績は、歴代２位の高水準にあたる８万３０２０台。０８年の同期間の８万７９４１台に次ぐ実績だが、０８年は暦年実績で１１万７０００台規模に上ったことから、１０年ぶりに年間１０万台を割った２２年から大幅増に転じた格好だ。

　１０月は「２３周年記念月間」として、月間を通じたイベントを展開、１５日開催を「２３周年記念ＡＡパート２」を開催するほか、全５開催を対象に休眠会員限定で「出品料１０００円」の特別企画を展開する。同会場で４カ月以上出品が無い会員が対象。このほか、同会場独自のチャリティー企画として「ＴＡＡ九州支援活動」を展開する。月間の出品社数×２００円を小郡市の福祉施設に寄付するもので、元気塾（子ども食堂）の活動趣旨に賛同し、２１年から実施しているもの。
　子ども食堂は無料または安価で共食の場を確保するとともに、地域コミュニティの中で子どもが安心して過ごせる場所を提供するという趣旨で運営されている。
　同会場では「地域に喜ばれる会場であり続けられるよう、中古車流通を通じて地域貢献してまいります」とし、本業における地域活性化のほか、こうした社会貢献活動を通じて、地域社会に根差した運営を行う。６月の「ＴＡＡ周年月間」では、地元小郡市に「企業版ふるさと納税」と形で６５万３２００円を寄付、このほか、隣接する朝倉市に対しても九州北部豪雨被災地復興支援のため１９万３２００円を寄付した。