今年４月１日付けで、ＩＭＡ九州の新会場長に就任した西津期彦さんは、２００６年の入社からこれまで、一貫して同会場などの営業部門で経験を積み、会員との強固な信頼関係を培った。「九州は土地柄もあるかもしれないが、会員との強い関係性が大きな特徴。会場スタッフも会員を大事にする姿勢が根付いていて『出品』、『落札』に関わらず、強い信頼関係を構築してきた」と話す。

　西津さんは異業種からの転職で、ＩＭＡ九州に入社。当時は「トラックに特化している点」に強く惹かれたという。入社当初は「ゼロからのスタートということで、本当に覚えることが多く、お客さんから教わることも多かった」という。車体や架装、装備などが１台１台違う中古トラックの難しさを痛感したという。経験を重ねるごとに「お客様の問い合わせにも答えられるようになった一方で、出品票などを通じて、細かい車両情報まで、会員の気になる情報を発信していくことの大切さを感じた」という。ＩＭＡ九州の出品票には会員が必要とする細かな車両情報が書き込まれている。こうした取り組みも西津さんたち会場スタッフが常に会員の声を聞き、ニーズを把握できたからこそ、実現したことかもしれない。

　会場長に就任し「お客様によって、今まで以上に使いやすく、便利な会場にするため、会員の皆様からの意見やアドバイスを取り入れながら『さすがＩＭＡ』と思わせるような会場運営に注力していきたい」と意気込む。「会員からの信頼は『一朝一夕』には得られず、今後も継続的に地道な活動にまい進したい」と謙虚な姿勢でＩＭＡ九州をけん引していく考え。（室田一茂）

【プロフィール】西津期彦（にしつ・としひこ）氏。１９７５年７月７日、福岡県古賀市生まれ、４７歳。２００６年ＩＭＡ九州入社。１６年ＩＭＡ神戸。２０年ＩＭＡ九州営業グループリーダー。２３年４月同会場長。休みの日は家族を乗せてドライブに出かけることが楽しみだという。