ＮＡＡ大阪（大阪府摂津市、安田孝治社長）は１１月２０日、「摂津会場５３周年記念ＡＡ」を開催した。出品台数は今年度５番目に多い６２６台に上り、このうち５５８台を成約、成約率は８９．１％、成約単価は７７万５０００円という高実績だった。タマ不足の中で６００台を超える出品車を集めた一方で、良質小売りダマを求めるバイヤーの活発なコールにより、今年度３番目に多い成約台数を記録する活況だった。

　セリ開始前のセレモニーで日高民雄取締役は「本日、摂津会場は設立５３周年を迎えましたが、設立当時から旧・日産プリンス大阪の皆様がご尽力されました。この５３周年を皆様と一緒に迎えられたことが大変感慨深く感じています。引き続きのご愛顧を宜しくお願いします。本日のＡＡが皆様にとってより良い商いの場となることを祈念いたします」と、心からの感謝の気持ちを述べた。

　セレモニーの最後には吉武俊明会場長が会員への感謝の言葉を述べ、セリがスタートした。

　同会場では、近畿エリアと一部を除く中四国エリアの日産ディーラーが出品協力、会場と販社の関係性の強さが良質車の集荷に表れている。とりわけ四国エリアにおいては全販社が出品協力している。「会場」と「サテライト」「映像」の３通りの出品方法が選択できることも利用率が上がっている要因だ。特に映像出品はＮＡＡ検査員が各社の展示場に出張検査するなど、出品店と落札店の双方の安心感を高めている。

　こうした中で「特選車」や「特選軽」「映像出品」といったコーナーには小売り向けの良質車が多く集まる。セリ順変更や新コーナーの設置なども会員ニーズを見極めながら、スピーディーに展開、会員満足度を高めている。

　また、一方では会場スタッフによる手作りの飾り付けや受付でのあいさつや声かけなど、利用会員が気持ち良く、快適に過ごせる雰囲気作りも同会場の魅力をさらに高めている。