ハナテンオートオークション（大阪府松原市・米倉晃起社長、ハナテンＡＡ）は１１月１３日、年間３大記念ＡＡの１つである「８７１０創業５１周年大記念ＡＡ」を開催した。全出品台数に占めるユーザーコーナー（１、２）の構成比が４０．３％に上るなど、小売りに即した良質車出品がバイヤーの応札意欲を高め、活気あふれるセリを展開した。

　セリ開始前のセレモニーで高本理会場長は「（看板コーナーの）ユーザーコーナーには、全体の４割を超える台数をご出品いただきました。最後まで活発なコールをお願いします」と挨拶した。

　当日は記念ＡＡ特別企画として、ユーザーコーナーの先頭１０台を「０円売切り」とした。走行７０００ｋｍのトヨタ「ヴィッツ」（２０１１年式）など、高年式低走行距離の車両がバイヤーの活発な応札を引き出した。

　来場会員には、同社オリジナルの「８７１０ロゴ入り今治タオル」を配ったほか、取引賞や記念ＡＡ限定のステーキランチなどを振る舞った。

　当日は一般会員からの出品が通常時の１．５～１．６倍に拡大し、全出品台数の４５％程度を占めた。底堅いハナテン、ビッグモーターグループの出品と合わせ、ディーラー、一般店からの幅広い出品がＡＡを支えている。今年は各開催とも６０％以上の高成約率をコンスタントに確保、成約単価も６０万円台を堅持する。輸入車や国産高級車の出品も堅調で、成約単価を引き上げる要因となっている。

　ＡＡ前日の１２日夜には、顧客向け謝恩イベントとして、ディナークルーズを行った。帝国ホテル大阪（大阪市北区）前を出航したグルメミュージック船「ひまわり」で料理と夜景を楽しみながら、懇親を深めた。

　米倉社長は同イベントの冒頭挨拶で「数あるＡＡ会場がある中で、今日集まっていただいた皆様にわれわれは支えられている。今後もますます〝ハナテンらしさ〟を出して、『質』と『量』の両面にこだわり、精一杯頑張ってまいります」と謝辞を述べた。

　同会場では、１１月を創業５１周年感謝月間として、限定特別企画を展開中だ。「リバースコーナー」の応札保証金額を６０００円ＵＰした（軽自動車は除く）。同コーナーは成約時出品料無料。