ＴＡＡ近畿（大阪府寝屋川市、北口武志社長）は５月２１日、「ＴＡＡ近畿会場グランドオープン６周年記念ＡＡを開催した。タマ不足の厳しい市場環境下で、出品台数は歴代８位の４０１６台を集めた。このうち３１６０台を成約し、成約率は７８．７％、成約単価は９１万６０００円という高実績だった。前週１４日にも「皐月まつり」を開催、出品台数３００４台、成約率８０．１％という高実績でゴールデンウィーク明けから活発なＡＡ開催が続いている。

　セリ開始前のセレモニーでは、矢谷直樹取締役があいさつに立ち「２０１８年５月の新会場オープンから早いもので、６年が経過しました。昨年度は１３万５０００台の出品台数をいただき、過去３番目の高水準でした。ＴＡＡ全体としても、初の出品台数１００万台超えを達成することができました。６月にはＴＡＡ５７周年記念ＡＡを全国展開します。これからもＴＡＡは時代のニーズに対応し、安全に安心してお取引いただけるＡＡを開催してまいります」と、会員への感謝の言葉を述べた。

　宮崎佳紀会場長は「本日はご出品、ご落札のお取引に応じた『お取引賞』をご用意しました。４０１６台という多数のご出品、本当にありがとうございます」と、あいさつを述べた。

　当日は、同会場の最大の魅力である「ＡＡデビューセレクションコーナー」に６３３台もの新鮮な小売りダマが多数集まったほか、昨秋オープンした「滋賀ヤード」や「京都特設ヤード」にも多数の良質車を集荷した。滋賀ヤードでは、前週の皐月まつりで歴代２位の出品台数１８０台を集めるなど、着実に認知度が向上し、滋賀エリアの会員からの出品を受け入れている。今回のＡＡでは京都特設ヤードに３３２台の出品車が集まった。加えて同日まで臨時運用した「加島特設ヤード」にも多数の出品車を受け入れ、サテライトヤードが同会場のポテンシャルを高めている。

　今回の記念ＡＡでは、出品店件数（一般会員）が過去最高記録を更新した。これはＴＡＡ全国会場で最多件数。「参加店数にこだわったＡＡ運営を推進してきたい」（宮崎会場長）とする営業活動の成果が実った格好だ。

　矢谷取締役は「前年度はＴＡＡ全体で出品台数１００万台を突破した。今年度も先行きは不透明だが、１００万台超えを目指して頑張りたい」と、意気込みを話した。

　ＴＡＡでは、同会場と兵庫会場（兵庫県西宮市）の２会場体制で近畿エリアをカバーしている。２０２０年１月の兵庫会場オープン後、着実に２会場が存在感を高め、１８年度に１０．６％（トヨタユーゼック調べ）だった近畿エリアでのＴＡＡシェアは、２３年度には１６．６％まで大きく拡大し、近畿会場が安定的な集荷を図る一方で、兵庫会場分が大きくアドオンされた形でエリアシェアを引き上げている。