２０２３年を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
　旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

　昨年は、コロナ禍からの経済活動の回復が進む中で、世界では業界と関係が深いパキスタンでの洪水災害、ロシア・ウクライナ情勢など、衝撃的出来事が続きました。国内の中古車業界では半導体不足による新車販売台数の減少と、円安による輸出車両の需要増加により成約価格が高くなり、タマ不足が深刻な状況が続いています。

　こうした中で、当社オークション事業では、３０数年来継続してきたビジネスモデルの変革を進めています。昨年１０月から会場単位で運営してきた体制を「バントラ」「総合機械」「４輪」の商材単位の運営に変更しました。商材カテゴリーごとの知見を集約することで専門性を高めることが狙いです。また会場の営業担当者が全ての商品の営業ができるマルチ営業の育成に取組んでいます。組織として専門性を高めつつ、現場ではマルチタスク化を図り、お客様がアライオークショングループの全国どこの会場でも同じサービスを受けることが出来る体制づくりを目指しています。

　その他にもインターネットサービス「AI-NET」を使ったデジタルコンテンツを強化しています。昨年には、出品車両の車検証情報を車両情報と共に閲覧できるサービスの提供をはじめ、乗用車の輸送手配機能、見積り取得機能をAI-NET上で行えるようにしました。新たに乗用車の出品申込書作成がAI-NET上で可能となり、今後はトラック等へ拡大していきます。さらに今年も新コンテンツのリリースを予定しています。

　そして今年秋には中部エリアに７会場目となる名古屋会場をオープンする予定です。名古屋会場では、当社の強みである「バントラ」「総合機械」に特化した会場づくりを行っていきます。大型トラックも撮影可能な撮影所の設置やグループが運営する全会場の出品車両を応札ができるポス席も用意します。輸出に便利な名古屋港の港湾エリアに立地し、最寄り駅から徒歩圏内というアクセスの良さもあり、会員様にとって大変使い勝手のよい会場になると考えています。是非ともご期待ください。

　今年も従業員一同、会員の皆様の商売繁盛に少しでもお役に立てるよう、会員サービスの一層の拡充に邁進していく所存です。さらなるご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。