経済産業省/第一回「バイクLOVEフォーラムin鈴鹿」を開催・全国から企業・団体・地方自治体等…

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経済産業省/第一回「バイクLOVEフォーラムin鈴鹿」を開催・全国から企業・団体・地方自治体等から計176名が参加

企業・団体 2013年09月09日
開催趣旨説明を行う経済産業省自動車課前田泰宏課長

開催趣旨説明を行う経済産業省自動車課前田泰宏課長

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 経済産業省は9月2日、三重県鈴鹿サーキットにおいて第一回「バイクLOVEフォーラムin鈴鹿」を開催した。

 このLOVEフォーラムは、「世界に通用する素晴らしいバイクとゆう高揚」をテーマにバイクの将来像について様々な角度から議論し、バイクを愛する各専門家や有識者、自治体、官庁、行政、業界、団体関係者、官民一丸となって知恵を結集。全国から企業・団体・地方自治体等から計176名が参加した。

 開会挨拶には鈴木英敬三重県知事、末松則子鈴鹿市長、その後、経済産業省自動車課前田泰宏課長より趣旨説明後開会となった。

 基調講演は、世界GPレーシングライダーの中野 真矢氏を迎え「バイク文化がリードする活力ある社会」をテーマに行われた。
自身がオートバイに乗るきっかけとなった幼少のエピソードから始まり、高校時代三ナイ運動の影響による免許取得の苦労、その後プロレーサーとデビューし、モトGPへの参戦等の話があり、また、レーサー現役時代はヨーロッパへ11年間在住していた事から、ヨーロッパにおけるバイクの知名度・社会認識の高さと、日本では世界に誇れる優秀なメーカーや世界トップ水準とも言えるサーキット等を有しているにも関わらず、未だ「反社会的」なイメージが強くバイク文化が未成熟である。その為「ライダーの高年齢化」は大人の文化社会として地位向上のチャンスととらえ、ヨーロッパの様に「ライダー=かっこいい」という文化を醸成し「かっこいい大人」に憧れる若年層を創出するといった好循環の形成についての提言があった。

 続いて、第1セッションでは、日本自動車工業会内藤常務理事による「我が国及び世界の二輪車市場の現状と見通し」がテーマ。世界における二輪車の生産台数においては2011年に初めて年間6,000万台突破したが2012年には5,900万台と伸び悩でいる。また、販売台数についてインドが増加、中国・インドネシアは減少、南米では2009年以降は順調に伸長、欧州では減少傾向、北米では2012年は若干回復しているとされ、対して国内の二輪車販売は1982年の327万台のピークから40万台前後まで大きく減少している。生産については海外へのシフトが進行しており、世界二輪車生産台数に対するジャパンブランドのシェアは40%を占めているものの伸び悩んできている。その為、二輪車産業における今後の成長に向け、国際競争力を強化し一定規模の国内生産・販売台数を確保する必要がある。それにはメーカーの開発努力、二輪車駐車場整備・125cc免許取得の容易化等の利用環境の改善、交通安全対策等が必要である。また、グローバル化に向けた課題への取り組みとし、TPP、関税の格差・非関税障壁の是正等とする自由貿易の推進、国際的な知的財産権の保護、安全環境に関する国際基準の調和、EV二輪車などの国際基準・企画化等、日本政府及び国際機関と連携した課題の解決について述べられた。

 第2セッションでは、全国オートバイ協同組合連合会福井専務理事の「オートバイ利用を巡る環境・課題(規制・コスト・制約・マナー)」についての講演。はじめにオートバイはエコな乗り物で災害時においても非常に役立つとした有用性の高さにおける説明があった。しかし、現状国内においてオートバイは利用しやすい環境ではなく、駐車場が圧倒的に少ないにも関わらず取締が実施される。車体容積が小さく重量が軽いにも関わらず高速道路の通行料金が軽自動車と同じである。未だ二輪車に対する通行禁止道路が多い。任意保険料が高く四輪に比べると選択の自由度も限られる。また、オートバイ文化が根付いておらず広く受け入れられていない。オートバイを乗らない人からは騒音、迷惑駐車、モラルが低い等のイメージがあり、その為、趣味がオートバイであると声高に叫びにくい状況であると続けた。社会におけるオートバイの位置づけは低く、規則・規制による取り締まりの強化、オートバイの施策が行政で取り上げられず四輪の付録であり社会性のある乗り物として受け入れられない状況であり、こうした事ではオートバイのアウトロー化も懸念される。また、乗る人扱う人が社会の一員として自覚した行動を取る必要性もあると強調。

 パネルディスカッション1では、本田技術研究所林上席研究員、ライディングスクール主宰者の柏秀樹氏、元二輪GPワークスライダー・モータージャーナリストである宮城光氏の3名をパネラーに迎え、青峰社内藤代表によるモデレートにて始まった。テーマは「安全なオートバイ(ライダー)になる為にはどうすればよいか」。林氏からは、二輪車の安全への取り組み、日本における二輪車の事故状況と安全・安心技術について話がされ、現在ITS・ICT等の最先端情報技術を用いた安全技術の開発が推進されていると述べられた。続いて、宮城氏からは「バイクでの移動は早いのか」をテーマに、目的地まで移動する際、走行における距離は自動車でもバイクでも実際は変わらず、バイクの方が早いと思う事は走行中における側方通過、信号などでの急加速等、非常に危険な運転をしているという見解が述べられた。最後に柏氏からは、オートバイにおける安全な運転とは、「車輌通行帯の中央を走行する事である」と考え方が示され、パネルディスカッション1は終了。

 続くパネルディスカッション2では、テーマを「かっこいいオートバイ(ライダー)になるためにはどうすればよいか」とし、パネラーに、元二輪GPワークスライダーの片山敬済氏、モデル・MC・ライターの多門恵美氏、アールエスタイチ社長・全国二輪車用品連合会代表理事の松原弘氏、ハーレーダビッドソンジャパンディレクター・日本自動車輸入組合二輪車委員会委員長秋葉芳之氏の計4名をパネラーに、経済産業省自動車課武喜久雄課長補佐のモデレートにて行われた。簡単な自己紹介後「あなたにとってかっこいいバイク(ライダー)とは何か」という質問がされ、パネラーよりマナーや法令遵守、ライフスタイル等における様々な意見が交換された。次に「かっこいいバイク(ライダー)になるためにはどうすればよいか」と、他者から自身がかっこいいと思われる振る舞いが必要と考えられるが、乗り手の判断に委ねられる等の話がされた。

 予定されていたプログラム終了後、末松市長と前田自動車課長における総括セッションが行われ、「第2回は静岡県の浜松市での開催を目指し、団体が一丸となって取り組み、その取り組みがどこまで実現できたかを毎年発表出来るようにしたい」と挨拶があった。

 最後に日本自動車工業会二輪車特別委員会副委員長・本田技研工業執行役員二輪事業本部長青山真二氏より閉会の挨拶にてフォーラムは終了した。

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