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今回、埼玉県中古自動車販売協会・商工組合(JU埼玉)の新会長・理事長に就任した添野健氏。「会員と真摯に向き合い、声に耳を傾け、自分にしか出来ないことを一歩一歩着実にやっていくしかない」、「自分は4番バッターにはなれないがヘッドスライディングはできる。熱い志と持ち味を活かして、将来をつくっていきたい」と話す添野会長・理事長に話を聞いた。(近藤厚志)
【組合がやるべきこと】
アフターコロナ禍において、経営的な負担も増えている。Web会議やWeb商談が当たり前のように行われるようになり、こうしたデジタル化に対応していかなくてはならない。スピード感を持って会員に情報を的確に伝えていきたい。 また、中古車の販売だけではなく、業界の将来を考えると新車販売も注力することが必要となることから、オートリースやインサイドセールス等の会員の小売支援に向けた各種勉強会開催も予定している。更には、10月から施行された支払総額表示やインボイス制度についても、会員への理解により遵守徹底を図りたい。 現在、JU埼玉の適正販売店は182社(会員の29%)で全国ナンバーワンの社数となっているが、目標は30%としている。この適正販売店認定制度はお客様から安心と信頼を頂ける有効なツールであることから、認定店拡大に向けて更なる推進を図りたい。
【流通事業について】
今期より、JU埼玉オートオークションに新たに就任された佐藤誠新社長との連携体制により、オークション事業の発展に貢献していきたい。また、商工組合としては昨年度と同様に年間出品台数目標である2万1000台を達成させたい。商工組合とJU埼玉オートオークションとの確固たる協調体制により、新しいJU埼玉を確立していく。
【事務局中心の体制】
役員任期は一期二年で交代となるが、事務局は代わらない。我々は、短期ビジョンは取り組みやすいが、中長期ビジョンは難しい。そのために、今後は事務局主導でないといけないと思う。短期だけでなく、中長期のビジョンを達成できるよう、事務局主導の仕組みと意思を尊重した体制を構築したい。
【今後について】
真剣に考えて、継承していかなければならない。JU埼玉の632社の会員が、今組織に求めている情報を収集しタイムリーに発信する。そのためには、上部団体との更なる連携を強化していく。JU埼玉適正販売店の地位向上のために、様々なプロジェクトを立ち上げる。また、各委員長としっかり議論をし、何事も会の中で決定していきたい。会員の中には自分の意志や、組織に対する期待が強い方も多いことから、より良い小売支援の環境を提供することが私の使命だと思う。
【プロフィール】
添野健(そえの・けん)氏。1968年(昭和43年)3月、埼玉県上尾市生まれ、55歳。Km’s(ケーエムズ)社長。平成19年5月JU埼玉理事就任。平成27年5月同副会長・副理事長就任。令和5年5月同会長・理事長就任。趣味は野球。座右の銘は「一生懸命」。
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