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令和の現在、ミニバン・SUVモデルが販売面において大きなシェアを占めています。当然、査定案件においてもこれらのモデルに遭遇することも多く、修復歴の見落としを防ぐためにも、その特徴を理解しておく必要があります。 今回は、前回の【ボンネット取付位置の高さ】に引き続き、要注意エリア【左側面エリア】についてご紹介します。
●右ハンドル仕様の宿命
自動車の通行において『左側通行』と定められた日本では『右ハンドル仕様』の車が大半を占めています。
輸入車ブランドのミニバンやSUVモデルにおいてもその傾向は強く、左ハンドル仕様に遭遇する機会もかなり希少といえるでしょう。
さら現在のミニバン・SUVモデルは、皆様もご存じのようにモデルチェンジ毎に大型化しています。
こうした事情から現在のミニバン・SUVモデルの左側面には死角が多く発生します(画像①)。
事実、弊社検査データに基づき大型ミニバンの代表的モデル『トヨタ・アルファード(30系)』を分析したところ、オークション評価『3.5点』以下になる車両のうち約53%が【側面エリアの損傷が要因】とみられ、さらにその70%が【左側面エリアに集中】していることが判明しました。
もちろん損傷リスクが高い=修理率も高くなりますので、査定時には慎重に確認しなければなりません。
●交換エリアは、主に2パターン
大型ミニバン・SUVの場合、リヤフェンダーの交換には大きく2パターンみられます。
パターン①リヤフェンダーエリア全体を交換しているケース(画像②)
パターン②リヤフェンダーのタイヤハウスアーチ部分を中心に部分カット交換をしているケース(画像③)
これらを想定し、確認場所として有効なのが、リヤドアを開けた開口部の溶接跡確認です(画像④)。とくにパターン②を見逃さないためにもなるべく下部エリアを確認するようにしてください。
幸いにも軽自動車と異なり、多くのミニバン・SUVモデルは、この部分に取り付けられたウェザーストリップが外しやすくなっています。
●発見した際には、ピラーまで追って確認
リヤフェンダーの交換修理は、直接接合しているリヤインサイドパネルやステップを介してセンターピラー部分にまで修理が及んでしまうことがあります。
査定金額算出の『肝』となりますので、丁寧な確認を心掛けましょう。。
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