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2021年度7月の中古車輸出統計では、前月同様にUAE、ロシア、ニュージーランドの輸出上位国をはじめとした各国で輸出台数は堅調に推移している。
2021年1月-7月期の輸出台数は71万1254台となっており、前年同期を14万7879台上回っている。未だ世界各国で新型コロナウイルス感染拡大は終息していないが、中古車輸出はその状況の中でも底堅い動きを示している。
今年の前半は、コンテナ不足が輸出の大きな障害となっていたが、現在はコンテナと共に船も確保しやすい状況になったことも堅調な輸出を下支えしている。一方で船賃の高騰も話題になっていたが、依然高い状況が続いている。コンテナ同様に船賃の高騰も解消すれば追い風となるが、当面は変わらないと思われる。
昨年の輸出実績は全く参考にならないが、現在の輸出実績は月平均で約10万1600台であり、年間120台のペースで取引されている。昨年の輸出実績はロックダウンに踏み切った国や時期もあるため、全く参考にならないが、現在のペースで進めば、一昨年の129万台に届かずとも近い数値になると思う。
国別にみるとトラックも堅調に輸出されている。特にフィリピンは毎月3000台前後の一定の台数が輸出されている。乗用車はもとより商用車においても日本車の人気は高い。ただトラックはスペックや仕様が多種多様なため、輸出先としっかりコミュニケーションを取る必要がある。
その他ではイギリスへの輸出が大幅に増加しており好調。要因は日本と同様に新車の製造、納期の遅れにある。輸出車両は欧州車が中心。当面は今の状況が続く見込みであり、中古車ニーズは高まっている。
EUが対象となるが日本との間に特恵関税の賦課がある。輸出する自動車部品の60%以上が日本製であることを証明できれば、10%の関税負担を負わないが、原産地証明書に不備が多いのが現状。経済産業省から当組合に原産地証明書を適切に記入できるよう指導、改善してほしいとの話をいただいた。この要望に応えられるよう現在、関係各所に確認をしている。関税が免除されれば輸出もしやすくなる。業界発展のためにも取り組んでいきたい
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