田森オート
業販の要になる「JUテントリ」に期待
田森オート(静岡県藤枝市、田森弘倫社長)は1983年7月に設立、今年で創業41年を迎える老舗総合自動車販売会社だ。同社が所在する藤枝市は人口17万人で、県中部では静岡市に次ぎ二番目に人口が多く、県中部に位置している。同社は、東名高速道路・大井川焼津藤枝スマートICから約5分の好立地。新車・中古車販売、・整備、各種保険など幅広く手掛けている。地域に密着した経営で藤枝市を中心にしっかりと根を張り、地域住民からの厚い信頼を得ている。創業者である弘倫氏の父親が一昨年に他界、後を継いだ弘倫氏は事業拡大の1つとして「JUテントリ」をスタートさせた。インターネットを使用した車両の売買が広がりをみせているなか、効果的に「JUテントリ」活用している田森社長に活用方法を聞いた。(福井伸幸)
■事業拡大にはインターネットが必須アイテム
同社は長年、地域密着の自動車販売店として経営を行ってきたことで、多くの顧客を獲得。新車、中古車の車両販売の他、敷地内に指定工場を構えることで、車両販売により利益に加え、サービスによる安定した収益を確保してきた。弘倫氏が父親から事業を継ぎ、2代目社長に就任したのが22年の夏頃。インターネットの普及によりユーザーは情報の入手がパソコンやスマートフォンを通じて容易となり、また、多店舗展開を積極的に行う大手販売店の台頭など様々な要因が重なり、自動車販売の地域依存は徐々に薄れていった。そのような中、田森社長は先代が築き上げた地域密着による経営を守りながらも、事業拡大を視野に、インターネットにより車両販売「JUテントリ」のスタートに踏み切った。
■「JUテントリ」の可能性に期待
地域の顧客と顔を合わせしっかりと付き合っていく経営の中で、売りっぱなしになる可能性が高い、県外へのユーザーへの販売は現在でも控えている。ただし、「JUテントリ」は小売りではなく業販であり、オートオークション同様に換金の意味合いが強いと田森社長は考えている。「JUテントリ」について田森社長は「所属するJU静岡の担当者を通じて、存在は知っており興味はあったが、内容は良く理解していなかった。自分が社長に就任し、事業の継続を考えた場合、事業拡大の必要性とインターネットの活用が必須と思い、将来の可能性に期待をして『JUテントリ』を導入した」と話す。
■「JUテントリ」の効果は使い方しだい
「JUテントリ」を導入した当初は、手間がかかることや、効果についても不信感があったため、あまり積極的に使用はしていなかった。店舗には常時20台程度の中古車を在庫として持っていたが、一部しか「JUテントリ」に登録をしていなかった。また登録をする際の金額もプライスボードと同額にしていたため、「JUテントリ」をスタートして1年間は効果が出なかった。そのような中、前述にあるような環境変化とともに、半導体不足や諸外国の紛争が原因による自動車業界の混迷が続き、先行き不透明感が強くなることで、田森社長は「JUテントリ」の積極的活用に舵を切った。具体的には、店舗在庫の全台登録や「JUテントリ」用の価格設定があげられる。また、写真やコメントにも気をつかっている。インターネットでは、現車を見ることができないので、純正でない装備は写真やコメントでわかりやすくしている。また、クリーニングや加修が必要な個所は済ましてから掲載することで、店頭販売と同じ品質を保っている。このように「JUテントリ」に対する取り組みを変化させたことが、効果につながった。
■MOTORGATEとの連携で業務効率向上
同社のスタッフは社長を含め6名。敷地内に指定工場を構え、点検や整備、修理に注力しており、「JUテントリ」や中古車検索サイトへの車両登録業務はできる限り負担を少なくしていきたい。そのため、「JUテントリ」の掲載車両データはプロトコーポレーションの中古車販売店向けサイト「MOTOR GATE」とデータ連携を行なっている。小売り用にモーターゲートに登録した車両データを引用でき、これにより、「JUテントリ」への掲載スピードアップと業務軽減に大きくつながっている。
■小売りの延長だが、これからも必要な存在
今後の「JUテントリ」について田森社長は「あくまでも小売りの延長であるが、将来を見据えて必要不可欠な販売方法の1つだと思う。小売りが不振の時は業販で補うなど、お互いをカバーできる使い方をしていきたい。また、『JUテントリ』をより活用できるようにスタッフでノウハウを蓄積していき、販売につなげていく」としている。
【店舗情報】
社名=田森オート
所在地=静岡県藤枝市大東町835
電話=054-635-4566
■事業拡大にはインターネットが必須アイテム
同社は長年、地域密着の自動車販売店として経営を行ってきたことで、多くの顧客を獲得。新車、中古車の車両販売の他、敷地内に指定工場を構えることで、車両販売により利益に加え、サービスによる安定した収益を確保してきた。弘倫氏が父親から事業を継ぎ、2代目社長に就任したのが22年の夏頃。インターネットの普及によりユーザーは情報の入手がパソコンやスマートフォンを通じて容易となり、また、多店舗展開を積極的に行う大手販売店の台頭など様々な要因が重なり、自動車販売の地域依存は徐々に薄れていった。そのような中、田森社長は先代が築き上げた地域密着による経営を守りながらも、事業拡大を視野に、インターネットにより車両販売「JUテントリ」のスタートに踏み切った。
■「JUテントリ」の可能性に期待
地域の顧客と顔を合わせしっかりと付き合っていく経営の中で、売りっぱなしになる可能性が高い、県外へのユーザーへの販売は現在でも控えている。ただし、「JUテントリ」は小売りではなく業販であり、オートオークション同様に換金の意味合いが強いと田森社長は考えている。「JUテントリ」について田森社長は「所属するJU静岡の担当者を通じて、存在は知っており興味はあったが、内容は良く理解していなかった。自分が社長に就任し、事業の継続を考えた場合、事業拡大の必要性とインターネットの活用が必須と思い、将来の可能性に期待をして『JUテントリ』を導入した」と話す。
■「JUテントリ」の効果は使い方しだい
「JUテントリ」を導入した当初は、手間がかかることや、効果についても不信感があったため、あまり積極的に使用はしていなかった。店舗には常時20台程度の中古車を在庫として持っていたが、一部しか「JUテントリ」に登録をしていなかった。また登録をする際の金額もプライスボードと同額にしていたため、「JUテントリ」をスタートして1年間は効果が出なかった。そのような中、前述にあるような環境変化とともに、半導体不足や諸外国の紛争が原因による自動車業界の混迷が続き、先行き不透明感が強くなることで、田森社長は「JUテントリ」の積極的活用に舵を切った。具体的には、店舗在庫の全台登録や「JUテントリ」用の価格設定があげられる。また、写真やコメントにも気をつかっている。インターネットでは、現車を見ることができないので、純正でない装備は写真やコメントでわかりやすくしている。また、クリーニングや加修が必要な個所は済ましてから掲載することで、店頭販売と同じ品質を保っている。このように「JUテントリ」に対する取り組みを変化させたことが、効果につながった。
■MOTORGATEとの連携で業務効率向上
同社のスタッフは社長を含め6名。敷地内に指定工場を構え、点検や整備、修理に注力しており、「JUテントリ」や中古車検索サイトへの車両登録業務はできる限り負担を少なくしていきたい。そのため、「JUテントリ」の掲載車両データはプロトコーポレーションの中古車販売店向けサイト「MOTOR GATE」とデータ連携を行なっている。小売り用にモーターゲートに登録した車両データを引用でき、これにより、「JUテントリ」への掲載スピードアップと業務軽減に大きくつながっている。
■小売りの延長だが、これからも必要な存在
今後の「JUテントリ」について田森社長は「あくまでも小売りの延長であるが、将来を見据えて必要不可欠な販売方法の1つだと思う。小売りが不振の時は業販で補うなど、お互いをカバーできる使い方をしていきたい。また、『JUテントリ』をより活用できるようにスタッフでノウハウを蓄積していき、販売につなげていく」としている。
【店舗情報】
社名=田森オート
所在地=静岡県藤枝市大東町835
電話=054-635-4566