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【2024年 年頭所感】日本中古自動車販売協会連合会・日本中古自動車販売商工組合連合会 会長・理事長 海津博

  • 海津博会長・理事長 海津博会長・理事長
 新年あけましておめでとうございます。2024年の新春を迎えるにあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

 2023年は大きく動いた年になりました。昨年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症になり、街には国内外から多くの人出が戻ってまいりました。数年間の移動制限を取り戻すように多くの人々が移動するようになり、経済も少しずつ動き始めたように思えます。

 中古車業界においても昨年10月から中古車の支払総額表示が義務化され、業界の歴史が大きく動きました。これまで車両本体価格を安く見せて、高額な諸費用を支払わないと購入できないという消費者にとってわかりにくく、不信感を持たれる販売手法が一部で行われてきました。そうした販売手法をなくすために導入されたという側面もあります。皆様にはプライスボードの変更など支払総額表示に関して大変お手数をおかけしたと思いますが、無事にスタート切れたことを改めて御礼申し上げます。今後も支払総額表示の定着と自動車公正競争規約の遵守徹底を図っていきます。

 一方で、昨年は大手販売店に端を発する各種報道は中古車業界を大きく揺るがすこととなりました。現在でも多くの疑惑が持たれる中ですが、当該社に対しては以前より消費者相談が多いため、本社に消費者相談の電話での窓口を設け、従業員教育の上、法令遵守を徹底させるなどの要請をしてきました。現在では相談窓口の電話番号がホームページのトップに設置され、各協会で行われている中古自動車販売士研修試験を受講し、コンプライアンスを学んでいるところです。中古車業界が失ってしまった信頼を回復させるには会員一社一社のコンプライアンス徹底が重要です。支払総額表示も含めた自動車公正競争規約や各種法令の遵守を再度お願い致します。

 新車については自動車メーカー各社の生産体制が戻りつつあるため、前年同月比を大きく上回る売れ行きを見せていますが、中古車についてはそこまで戻ってきたようには感じられませんでした。実際にデータを見てみると2023年度上半期の国内新車販売台数は前年同期比15.7%増の222万5,928台で、これは2年ぶりに前年を超える数字となりました。内訳を見ると登録車は同21.6%増の142万5,758台で、軽自動車は同6.6%増の80万170台でした。一方で中古車の登録・届出台数は同1.8%増の308万8,046台で、4年ぶりに前年を上回りましたが、新車の伸び率と比べると心もとない数字となっています。内訳は登録車が同1.9%増の173万8,329台で、軽自動車が同1.7%増の134万9,717台でした。新車中古車ともに前年同期比を上回る状況ですが、コロナ前の水準には戻ってきていません。依然として小売を取り巻く環境は厳しい中ではありますが、新しい年を迎えて改善されることを切に願っています。

 JU中販連では、皆様方のあたたかいご支援とご協力により業界を牽引する役割を果たすべく各種事業に取り組んでおりますが、この目まぐるしく変わる時代では、様々な課題が出ては消え、出ては消えを繰り返しています。我々に課せられた使命の大きさに身の引き締まる思いですが、それらを一つひとつ解決していきながら未来を切り拓いていく所存です。
そのためにも、常に各方面にアンテナを張り巡らし、様々な変化を正しく察知しながら知見を広げ、計画的に組織体制の強化を図り多岐にわたる施策を実行してまいりたいと考えています。

 我々の商品である車は、日々進化し続けていますが、安心・安全な車をユーザーにお届けするというJU中販連に求められる役割に変わりはないものと思います。今後も、ユーザーの信頼確保に向けて、中古車業界の健全な発展に努めてまいりますので、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 結びに、2024年は干支の「辰」の年です。辰は、大きな力とエネルギーを持つ龍を表す干支です。そのような龍のエネルギーを受け、本年が皆様にとりまして大きな飛躍の年となりますよう心から祈念いたします。

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