【車両見極めのポイント】意外と知らない?!これは何?その2 - グーネット自動車流通

2018年(平成30年)12月11日 [火曜日] 先負 |  サイトマップ サイトマップ

【車両見極めのポイント】意外と知らない?!これは何?その2

整備 2018年11月12日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 車両のチェックをしていると『どうしてこうなっているの?』と疑問に思える部分に遭遇することがあります。前回に引き続き、よく見かけるけどその理由までは意外と知られていない『これは何?』をご紹介します。

◆ボディパネルの接合部分にあるこれは何?
 リヤフェンダーをはじめとする“溶接装着部位”の交換歴チェックに欠かせないのが【溶接跡】の確認作業です。 隣接する部位との接合部を見つけて溶接跡をチェックするわけですが、通常は丸く窪んだ溶接跡が確認できるはずです。これは“スポット溶接”と呼ばれる接合工法で接合された溶接跡です(画像②)。スポット溶接は、自動車鋼板の接合にて幅広く使用されており、その溶接跡でパネル交換歴の有無を判断することができます。ところが丸い溶接跡とは異なる“線状”の溶接跡を見かけることが稀にあります(画像①)。 これはいったい何でしょうか?

◆レーザー溶接
 この溶接跡は“レーザー溶接”と呼ばれる工法を用いられた場合に残ります。 スポット溶接と比べて、溶接時の熱影響を抑えることが可能であり“溶接間のピッチを短くすることができる→ねじり剛性を高めることができる”というメリットがあります。スポット溶接以上のメリットがありながら、ボディの一部分にしか用いられていないのは、コストに課題がある為です。 そのことからレーザー溶接で接合されるのは、『大きな力が加わった際の変形を極力抑えたい』 部分となります。 具体例で挙げますと、ドアを閉じる際に衝撃を受けてしまう“キャッチ部”付近(センターピラーやリヤフェンダー)に見られます。 同様の理由で、リヤエンドパネルのキャッチ部周辺をレーザー溶接で接合するモデルも増えてきています(画像③④)。

◆査定時はどうする?
 レーザー溶接により接合された部分を修理する際、入庫した板金工場で持つ溶接機を使用して再溶接を行います。大半の板金工場では、スポット溶接機、アーク溶接機は持っているのですが、レーザー溶接機を導入している工場はごく稀といえます。 そのことから“レーザー溶接だから”といった不安は特に持たず、通常通りの確認をすることができるのでご安心を。


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