日本自動車補修溶接協会(JARWA) 吉野代表理事インタビュー - グーネット自動車流通

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日本自動車補修溶接協会(JARWA) 吉野代表理事インタビュー

ひと 2016年05月27日
JARWAは自動車整備業界と溶接業界をつなぎ、課題を解決していくための「場」
会社名:日本自動車補修溶接協会(JARWA)
吉野代表理事

吉野代表理事

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 2014年に自動車メーカーと溶接機メーカーが中心となり、「一般社団法人 日本自動車補修溶接協会(以下、JARWA)」を設立。その発起人であり代表理事に就任した吉野一氏にJARWAの設立経緯と役割、今後の取り組みについて話を聞いた。(聞きて:齊藤寛英)

【JARWA設立の経緯は】
 近年の自動車ボディには、環境負荷低減と衝突安全性を両立させるために超高張力鋼板やアルミニウム合金などのいわゆる「軽量化材料」が積極的に使用されており、自動車整備業界は、自動車ボディの補修溶接に関し、
解決しなければならない幾つかの課題を抱えている。

 熱感受性の高い高張力鋼鈑の採用により伝統的な補修溶接技術であるアーク溶接の適用範囲が大幅に縮小しているという技術的課題や、レーザー溶接に代表される生産過程における溶接方法の技術革新がそのまま自動車補修溶接における補修溶接技術の革新にはつながっていないという構造的課題など、今後も自動車の発達と歩調を合わせて課題は更に増え、複雑化していくことが予想される。

 その課題に対応していくためにはより高度な「技術」「設備」「情報」が必要となる。その中で高張力鋼板の補修溶接は、溶接機メーカー毎の性能差もあり、自動車メーカーの溶接条件指示だけでは溶接強度の達成が難しく、2012年から乗用自動車メーカーと機械工具商社他が議論を重ね、最適な補修溶接を行える仕組みを検討してきた。その補修溶接の最新情報を伝えていく「場」としてJARWAの設立に至った。


【JARWAの役割は】

 現在、車体整備業界は、転機を迎えている。その要因は、車体整備における車両の電子化と車体の軽量化への対応であり、車両の安全・安心に直結する車体整備対応が国から、消費者から求められている。

 その声を受け、国土交通省自動車局整備課は、日車協連とJARWAから構成される「車体整備事業の高度化・活性化に向けた勉強会」を開催し、スキャンツールを保有する工場、超高張力鋼板対応型スポット溶接機を保有する工場、同技術に関する教育を追加受講した車体整備士が在籍する工場を「優良な車体整備工場」として「見える化」する方針を打ち出すなど、官民一体となり取り組んでいる。

 JARWAは、自動車整備業界と溶接業界をシームレスにつなぎ、共通の問題意識をもって課題を解決していくための「場」の存在であり、 この「場」を通じて自動車補修溶接の信頼性の確保すなわち自動車の環境性能・衝突安全性能の維持に貢献することがJARWAの役割。

 2016年3月1日よりJARWAの会員に向けWEBサービスを通して、補修溶接の情報提供を始めた。今後も車体整備の「見える化」を推進し車両の安心・安全に尽力したい。


【プロフィール】
吉野一(よしのはじめ)
東京都三鷹市出身、1965年1月10日生
成城大法学部中退後、株ヤシマ入社。2016年ヤシマ(常務取締役)を退社。
趣味はボクシング、現在も週2日はジムに通う

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